遠近両用レンズ・人体実験結果ご紹介 その5

実際眼鏡技術者でも、販売している各社のレンズを実際掛けて試している人は少ないのじゃないかな?
という疑問から、「研究第一主義」を標榜する店長が実際試してみたレンズをご紹介します。その5回目
 今回は新製品内面累進レンズの研究です。
 ニコンのセブンシリーズは従来より安価な内面累進レンズです。
 イトーレンズのエフエフシリーズは社運を賭けたくらいの力の入った内面累進レンズです。
 今回は中価格以下の新製品を試してみました。

度数は以前と少し変わりました。近視が弱くなってきたようです。
R Sー0,00 C−0,50 AX95  ADD 2,50

L S+0,50 C−0,50 AX80  ADD 2,50  P1△IN
メーカー名
製品名
Nikon
セブン1.60 ECC
イトーレンズ
エフエフ アイキュー1.6 ベーシック
トランジェ
イトーレンズ
エフエフ アイテック
1.6 ベーシック
トランジェ 
(ウェイブプラス)
累進帯長 12ミリ 13ミリ 13ミリ
ロゴ ITO ITO
当店価格
(2枚)
30,000円 20,000円 20,000円

装用期間

2016年4月
〜2017年5月
2017年4月
〜5月
2017年4月
〜5月
一言 遠用は広い。従来のNikonレンズの利点は継承。
手元(近用)は普通。全体的にゆれ、歪みの少なさは高級レンズ並み。
遠用は広い方。
ゆれ、ゆがみは少ない。初めての人にはおすすめできる。慣れやすいレンズだと思う。
遠用はかなり広い。ニコンセブンを凌ぐ。
 近用も狭くはないが中間部は狭く3つのレンズの中ではパソコン作業時顎を上げる必要あり。
長所 ゆれ、歪みの少なさ。
遠用の見やすさ。
HOYAの高級レンズに匹敵する「視線移動の自然さ」を感じる。 遠用は広い。特に室内では遠用専用レンズ並み。
短所 特になし。 近用・中間は短所ではないが、特筆すべきところもなし。 遠用が広い分やはり中間部が狭い
お勧め度

今回も同じ期間に1週間交代でレンズのみ交換し、掛け比べてみました。(レンズの取り換えは面倒ですが・・・)
「同じ度数で」「同じフレーム」で
試しています。アイポイントはレンズメーカーの印点どおりです。

フレームは元に戻して
オールウェイズ102 AW−102ナイロール IPGY 54

PD=64  アイポイント=フレーム下辺から21ミリ
                         (+2.0)
装用時間 AM9:00から PM7:30まで(仕事中のみ)

まとめ
 
イトーレンズの「アイキュー・アイテック」は高級累進レンズ並みの良いレンズでした。Nikonのニコンセブンも
大々的に売り出しただけあり、バランスのとれた設計のレンズでした。

 やはり「遠近両用レンズ」は古い外面累進レンズより「内面累進レンズ」の方が性能は一般的に良いようです。
視線を斜め方向にすると「曲がった」り「急にボケたり」することが緩和されています。
 特に初めて遠近両用メガネを掛ける人にはおすすめしたいと思います。