G’用Fフォークの取り付け



 G’というスクーターをご存知でしょうか?1989年にホンダが出した唯一「走りを追求した」スクーターです。完全にミニバイクレース用のスクーターといえるのですが、実際にG’のユーザーであるグッピさんから教えていただいたお話ですとライブのHDサスよりハードなフィーリングだそうなので乗り比べてみようと思いチャレンジしました。




 G’のフォークはいつもの某オークションにて安価でゲットいたしました。
早速OHして取り付け・・・と思ったのですが、ボトムケースの腐食が激しく、
このままでは見た目があまりにも貧相になるので(笑)めっき業者さんにお
願いしてクロームめっき処理を致しました。




 処理後。イケています(笑)。ただ、実際にはあまりにも腐食が進んでいた
のでところどころめっきが定着しきっていないです。めっき屋さんから謝られ
ましたが元々がひどいのをよくここまでやっていただいたので感謝ですね。




 内部パーツ。なんとG’は左右で構造が違います。グッピさん曰く「ブレーキキャリ
パーの重量バランスを考えた」とのこと。今じゃこんなメンドくさいことするはずない
ですね(笑)。この後インナーシールとフォークシールを交換してOHを行いました。
フォークオイル要領は44cc指定なのですが、私の軽量カップは10cc刻みなので
50ccちょっと切ったくらいの推定48cc(笑)で充填。
 金HDサスとの相違点なのですが、上記の構造の違いの他に興味を引かれたの
がインナーチューブの肉厚です。金HDサスのインナーチューブの倍の肉厚があり
ます(その分スプリング径が細いので見た目金HDサスと変わらない)。はじめはボ
トムケースが金HDサスに比べ細いので軽いかなと思っていたのですが、インナー
チューブの重量が肉厚により重いので実際はフォーク全体の重量では10g軽いだ
けです。
 インナーチューブが太いということはコーナーリングで生じる「ねじれ」には絶大な
効果があるかな・・と期待しちゃいます(^^;)。




 今回の唯一の加工場所がコレ。インナーチューブのステム合わせのための「切り欠き」
です。G’の切り欠きの場所で取り付けると静止状態で車高が2cm上がってしまうので、
これを補正するために2cm下方の場所へグラインダーで切り欠きを作り直しました。




 完成写真。スクーターというより完全に「バイクのFフォーク」という感じですね。
この後は車体への取り付けです。