外装のバラし方、簡単な基本構造について(車体後部編)


 基本中の基本です。これができないと何も始まりません。

 バラす順所としては、メットインBOX〜羽〜サイド左右下部カバ−〜サイド左右上部〜ステップボ−ド
っていう感じでエンジン周りはOKです。 
 サイド左右の下部のカバ−だけはこれ単体で他を外さなくても外すことが出来ます。駆動系をいじる時、
これを外す必要があるときがあります。




 バラし前です。準備するものは・・・基本的に8,10mmのボルトで止まっていますのでこれを外す道具。
それとプラスドライバ、トリムクリップを外すのにラジオペンチがあればいいかな・・・というぐらいです。


 まず、メットインBOXを外さないと先に進みません。赤丸の3箇所(〜96までは黄色も含む4個所)の
ボルト、それと黄色いセンタ−スタンドロックレバ−の付け根にあるプラスネジ、オイルキャップとその根元
にあるオイルガ−ド(っていうんかな?)のゴムのOリングを外してメットインBOX自体を垂直に引き抜き
ます。力が要りますが・・・


 引っこ抜いた図です。次は・・・羽ですね。


 まず、羽の中央にある「ZX」という黒いエンブレムっぽいカバ−を裏側からドライバ−で押して外します。
するとそこにボルトが一個、それと根元のボルト2個と、ストップランプのコネクタ(写真参照)を取って、矢印
方向に引き抜きます。これで羽は取れます。


 次、サイドカバ−左右です。赤丸部プラスビス2本、緑部のトリムクリップ一本を外して青矢印のように横か
ら下って感じで力を入れると外れます。写真は左側ですが、右も同様です。


 そしたらサイド左右の上部部のカウルです。まずナンバ−プレ−トがついている泥除けの付け根左右にある
トリムクリップを1箇所ずつ、左右で2個外します。


 そうしたら、外したメットイン部の前部付け根にトリムクリップが一個ささっています。これもぬいて下さい。


 で、センタ−スタンドのロック部のワイヤ−が左サイド上部のカウルにあるキ−差込部とつながっています
ので。赤丸部を外して、あとは上後方へカウル左右をそっくり引き抜いてください。


 これで結構骨状態(笑)になったでしょう。あとはステップボ−ド取ればエンジン、駆動系周りは何でもでき
ます。


 で、ステップボ−ドですが、赤丸部のボルト4本とったら青矢印の方向ヘスライドさせると取れます。


 一番下のアンダ−カバ−ですが、赤丸ボルト2本と青丸の引っ掛けでついているだけです。
これで車体後部はすべて外れた状態になっているハズ(笑)です。


 では構造というか、配置です。前面にあるのが燃料タンク。そこから黒いホ−スが飛んでいって
いるのが分かりますか?黄色の丸部にあるのが燃料フィルタです。そこを通って青丸部の燃料ポンプ兼
負圧コックに行きます。このコックはクランクケ−スから伸びているホ−スに負圧(真空圧)が掛からない
と燃料を通さない仕組みになっています。
 赤丸はシリンダヘッド部。中央にハイテンションコ−ドが走っていて、それを外すとスパ−クプラグが
鎮座しています。ここまでしなくてもスパ−クプラグは通常カウルが被っている状態でもガソリンキャップの
カバ−を空けて、ヒンジ側のプレ−トを取れば点検可能です。


 エンジン上部です。

赤はワイヤ−。一本はキャブのスロットルバルブ、もう一本はオイルポンプの開閉部に繋がっています。

青は燃料のライン。燃料ポンプ兼負圧コック出口から直接キャブへ向かいます。

黄色はオイルフィルタ−。オイルタンク下部の出口からきているオイルはここでフィルタ−を通過します。

桃丸はオイルポンプ。オイルフィルタ−出口からここへ通って、キャブに向かいます。

赤丸はキャブレ−タ−。言わずとれた、ガソリンと空気の混合気を作ります。このDioはさらにオイルの混
              合も行います。

黄緑はオイルのライン。オイルタンク〜オイルフィルタ−〜オイルポンプへ。オイルポンプでスロットルの開
              度量に合わせオイルの量を調節してオイルポンプ出口〜キャブへ。
              

ちなみに、黄土色の線は、ハンガ−ボルトです。ここのボルトを外すとエンジンが車体から外れます。



20011129