特別企画:軽量クラッチアウタ−を作ってみた

 エンジン入院中で「なにかやること無いか・・」と考えていたら、グッピさんのHPでクラッチアウタ−
の軽量化の話が持ち上がりました。
 前、仕事のお仲間でスク−タ−を改造している人(その時は自分がこんな風になるとはおもわなか
った・・・)からちょっと用事でお借りした3KJジョグ、「クラッチのアウタ−の穴あけが効くんですよ!」
という言葉どおり上の伸びがいい。でもジョグだからねぇ・・・と、それはそれとして(笑)、お遊びで作っ
てみようか、と思い実行に移しました。


 これがライブDioのクラッチアウタ−です。標準状態で475g。クラッチアウタ−の外周に3ヶ所溶接で
別のプレ−トが溶接してあります。
今回はこの3ヶ所の溶接場所を穴あけをして、拡穴化していきます。本当はもっといろんな所を開けて
軽量化したいところですが、高回転での穴あけによるアウタ−重量の偏りでの支障と、耐久性の問題
が起きてくると思い、溶接場所の穴あけにします。ここでしたらホンダさんが重量バランス考えてスポット
溶接してあると思うので、重量バランスの偏りは自分がポカをしなければ大丈夫かな、と・・・


 側面に注目。クラッチの当る面とは別に、薄い鉄板が外周に溶接してあるの分かりますか?
これを除去。これだけでおそらく結構重量を稼げると思います。

手順としては、今回作業に夢中になってしまい(爆)、工程を保存するのを忘れましたが。
準備物:高速ドリルもしくはトルクのある電気ドリルドライバ(私は仕事上こちらです)。鉄鋼用の刃。
      1ミリから9ミリ(これは自分の開けたい系でよろしいのでは)を1〜1.5ミリ単位で揃える。
       注:高速ドリル使用時は万力がないとアウタ−吹っ飛びます!

其の一:溶接場所のセンタ−部にしっかりマ−キング(自分はいつも赤鉛筆です)。
其の二:1ミリの刃で溶接中心部のマ−キング場所に中心部穴あけ。
其の三:2ミリ〜3ミリ〜4ミリと順に穴径を広げていく。一気にやろうとすると中心がずれて穴が開い
       ていきます。大体溶接部は7ミリ〜8ミリで序除去できます。
其の四:マイナスドライバとハンマ−で側面部を叩いて鉄板を除去。

 こんな感じで作業をやりました。なるべく目いっぱい広げようとやってみましたが、9ミリが限度でした。
これ以上はアウタ−の側面にドリルの刃が当ります。側面まで削ると刃の角度によって削れる量が
変化するので同じ穴でも各穴ごとに削れた重量の誤差が出てくることを恐れたためです。


 こんな感じに出来上がりました。カバ−に隠れている部分は除去後はクラッチの粉でドロドロです。
洗ったくらいでは落ちないので800番とかの耐水ペ−パ−で穴あけ部の面取りをかねて落としてあげ
ましょう。


 これが自分では限界の9ミリ。これ以上は側面部の内壁ごと削るという形になります。


 この外周部の鉄板で50gです。さらに溶接のあった場所が空いた部分プラス拡穴分で15g。
ト−タルで410gになりました。65グラム分の軽量化です。
400gを切るためにはやはりあと何箇所は穴あけが必要。穴をあけてもよさそうなところはあるのですが、
しっかりバランスを取った正確なマ−キングが今のところ不可です。
 あとはやっぱ専門職さんの出番でしょうか・・・これ自体しばらく自分のスク−タ−が復活しないので
バランス取れているかも分かりませんし。

と、いうことであとはAF34Eエンジンの復活後になります。
もっとも、実はカメファクから出している軽量クラッチアウタ−を注文中です(爆)。
これとの比較も合わせてテスト後実験室に報告書を作成の予定ですので・・・お待ちください。


20011123