オリジナル短編小説原案書(2004/03/05)
「春の季節に・・・」
「さやか〜おはよーいつも早いねぇ」
学園の前の坂道を息を切らせながら瑠璃が上がってきました。
「るりぃ、もうちょっと早く来れば走らなくてもすむのに・・・」
さやかがあきれたように言いました。
「そんなこと言ったって朝ご飯ぐらいゆっくり食べたいじゃな〜い」
瑠璃が上がった息を整えながら言いました。
「じゃあもうちょっと早くおきれば良いんじゃない?」
さやかがいじわるっぽっく言うと
「うぅ・・・それ出来れば毎日走ってこないよ〜」
瑠璃がうにゃーとうなだれるように言いました。
「そうだよね・・・」
「そう・・・」
しばらく沈黙のあと二人から明るい笑いがこぼれてきました。
さやかたちの通っている学校はもうじき卒業式。
さやかは二年生なので卒業式は一年後。
でもさやかにとっては気になる卒業式だったりするのでした・・・。
昼下がり女の子グループ三人で昼食のお弁当をカフェテリアで食べています。
「そういえばさやか、和人先輩には告白した?」
瑠璃が卵焼きを口に運びながら言いました。
「えっ・・・」
突然の事でさやかはつまんでいたたこさんウインナーを落としそうになる。
「そうだよねぇ。なかなか告白しないんだもん」
一緒にお弁当を食べていた美穂もそんな言い出しました。
「告白なんて・・・出来ないよ・・・」
「えっ、何で?」
瑠璃が目を点にして聞きました。
「それは・・・言えないよぉ」
さやかがカフェテラスのガラス張りの窓から雲を見ながら言いました。
「そうか・・・さやかが言いたくなかったら言わなくて良いよ」
「わたしも聞かない、でもさやかが言いたくなったらいつでも相談してね」
二人がさやかを優しく見つめながら言います。
「うん、ごめんね・・・」
さやかは心の中で思いました。
『ありがとう二人とも・・・』
放課後、テニス部の送別会の連絡が他のクラスの娘から
三日後にあると伝わってきました。
「さやか〜三日後、カフェテリアだって。やっと予定決まったね」
「うん、だいぶ待たされたもんね」
廊下でさやかと瑠璃が話をしているとそこへ和人がやってきました。
「連絡きた?」
「は・・・はい」
和人が聞くとさやかがおどおどしながら答えました。
「あっ、和人先輩私はこれで・・・」
瑠璃が教室に戻ろうとすると慌ててさやかが小声で言いました。
「何で行っちゃうの〜?」
「良い機会じゃない、先輩とよく話して来なさい」
「えっそんな私・・・」
「大丈夫さやかなら出来るよ。じゃね」
瑠璃がそう言いながら教室に戻っていきました。
「さやか、話があるんだ一緒に来てくれないか?」
和人がそんなさやかを見ながら言いました。
「あっ、はい」
さやかたちは中庭のベンチのある場所にやってきました。
そしてテニスコートに近い西側のベンチに腰をおろしました。
「この校舎ともお別れか・・・」
和人が独り言のようにつぶやきました。
「和人先輩ももう卒業なんですね。和人先輩って卒業したら進学するんですよね」
さやかはさっき緊張していたのがうそのようにそんなことを聞いていました。
「うん、やりたい事があって進学するって決めた」
「あの〜和人先輩の夢って・・・やりたい事ってなんですか?」
「僕は漫画家になりたいと思ってるだからいろんな絵の勉強をしてみたいと思っているんだ」
和人は真剣なまなざしでさやかを見ながら言いました。
そんな姿を見たさやかはこの気持ちを伝えたい…そんな気持ちがめばえてきました。
「あの・・・和人先輩私、先輩の事が大好きです。
和人先輩の笑顔いつも見てきただから・・・この気持ち受け取ってください・・・」
さやかが顔を真っ赤にして言いました。
「よかった・・・やっとさやかの本当の気持ちが聞けたよ。
ずっと待っていたんだぞ」
和人が隣にあったさやかの体を抱きしめつぶやきました。
「和人先輩・・・」
二人は夕焼け空の下自然に唇を重ねました。
そのキスはたった数秒間でした。でも二人にはそれ以上に感じました。
そして数日後テニス部の送別会の日です。
それぞれ部活について懐かしくおしゃべりしています。
その中でさやかと瑠璃は和人の話をしていました。
「さやか〜やっと告白したんだってぇ」
瑠璃はにこにこしながらさやかに話し掛けます。
「瑠璃だれから聞いたの?」
顔を真っ赤にしてさやかは聞きます。
「さっき和人先輩に会ってさ、直接聞いちゃった。
先輩も喜んでたよぉ」
瑠璃はさやかの肩をぽんぽん叩きながら喜んでいます。
「もう和人先輩おしゃべりなんだから・・・」
「うん?さやかなんか言った?」
「ううん〜何でもないよ」
さやかは小声で言った事を瑠璃に聞かれ慌てて言いました。
「?」
瑠璃は首を傾げています。
「う〜この話は終わり〜先輩のとこいこ」
「うん、そうだね。でも幸せになるんだよ」
瑠璃がそう言うとさやかはこくりと頷きました。
送別会も終わり一、二年生はカフェテリアの片づけを手伝いし解散しました。
さやかと瑠璃も一緒に昇降口のところにやってきました。
するとそこには和人が立っていました。
「和人先輩どうしたんですか?」
さやかが聞くと和人が言いました。
「いや別に何でも・・・」
さやかは小首を傾げましたが瑠璃は気づいたように言いました。
「あ〜ぁ私カフェテリアに忘れ物してきちゃった」
「じゃ私ここで待ってるよ」
さやかが言うと瑠璃が小声で言いました。
「和人先輩と帰ってあげなさい。せっかく先輩が待っててくれたんだから」
そう言われるとさやかがはっと気がついたように顔を真っ赤にしました。
「じゃ和人先輩私ちょっと時間掛かると思うんでさやかと一緒に帰ってあげてください」
瑠璃はそう言うと走ってカフェテリアに方へ消えていきました。
「じゃあ行こうか?」
「はい」
二人は昇降口から出て行きました。
「さやか、今日僕の家に遊びに来ないか?」
坂道を下っているときに和人が言いました。
「えっ」
さやかは顔を真っ赤にさせました。
「いやそういう意味じゃなくてさ・・・。家ならゆっくり話できるかと思って・・・」
「分かりました。先輩の家行きましょ」
そして二人は和人の家に向かいました。
『わぁ、先輩の部屋初めて入ったよ・・・』
さやかは和人の家にきました。
「お待たせ、オレンジジュースしかないけど・・・」
和人がコップに注いだオレンジジュースとクッキーの載ったお盆を
持って部屋に入ってきました。
「あ・・・ありがとう」
二人は隣り合わせに座りました。
時間がゆっくりと流れていきます。
「でもさ・・・」
最初に口を開いたのは和人の方でした。
「さやかとこんな風になれるとは最初は思ってなかったよ・・・」
「えっ、何でですか」
さやかが不思議そうに聞きました。
「だってさやかって本当にどっかのお姫様みたいだもん」
「そ・・・そんなことないですよ・・・」
さやかがうつむきながら答えます。
「最初テニス部で会ったときからなんとなく気になっていたんだ。
でもそのときはこの気持ちがどんなものかわからなかった。
でも卒業を目の前にして、さやかに告白されて気がついたんだ。
さやかの事が大好きだって・・・」
「和人先輩・・・」
和人はさやかの肩を抱きしめました。
「だからこの気持ちを受け止めて欲しい・・・。
さやかと一緒になりたい・・・」
「私も・・・和人先輩となら・・・」
二人は自然と唇を重ねていきました。
「っん、ちゅぱ、はぁん」
和人はさやかの舌と絡ませたりお互いの口の中を
舐めまわします。和人はさやかの歯の内側を舐めます。
そして唇を離すと自然と唾液で糸が伸びました。
「和人先輩・・・」
和人はさやかのブラウスのボタンをはずしスカートをさっと脱がし
ブラと白いショーツだけの姿にさせました。
「恥ずかしい・・・」
そしてさやかのショーツの中に左手を入れ右手でブラの上から胸をもみ始めました。
「そんなとこ・・・はぁん指入れちゃだめだよ」
「でもさやかのこここんなに濡れてるよ・・・」
和人はさやかのショーツの上から舐め始めました。
するとさやかのあそこからクチュクチュと音がします。
「もう良いかな?脱がすよ」
和人がそう言うとさやかはこくりと頷きました。
ブラをはずしショーツをするすると脱がしました。
そしてさやかの中に挿入をしはじめました。
「あっ、痛い」
さやかは少し悲鳴のようなような声を出しました。
「ごめん痛かった?痛いなら止めるけど・・・」
和人が聞くとさやかは首を横に振りました。
「うんん、せっかく先輩と一緒になれたんだから最後まで・・・
一緒に気持ちよくなるまで・・・」
そう言いながらさやかが涙目で和人を見つめると和人は「うん」と
頷きピストン運動をはじめました。
「うぅんはあん、和人せんぱい〜」
自然とさやかの声が喘ぎ声に変わってきました。
「僕もう・・・」
「私も・・・私の中にいっぱい、ちょうだい」
和人はさやかの中に出しました。
「ああ・・・はぁ〜んいっぱい入ってくるよ〜」
キスをして和人がおち○ちんを引き抜きました。
するとさやかの中から混ざり合った液体が流れ出してきます。
さやかは顔を両手でおおい言いました。
「あ〜ん恥ずかしいよ〜」
すると和人が言いました。
「かわいいよ・・・さやか」
そして二人はもう一度長い長いキスをしました。
卒業式当日、二人はカフェテリアで会いました。
「卒業おめでとうございます。和人先輩」
さやかは満面の笑顔で言いました。
「ありがとうさやか・・・卒業しても一緒だからな・・・」
和人がそう言うとさやかは「うん」と頷きました。
「おあついですねお・ふ・た・り・さ・ん」
にこにこしながら瑠璃がやってきました。
「何言っているのよ。る〜りぃ」
さやかは顔を真っ赤にして瑠璃のところをぽかぽか叩いています。
和人はその姿をうれしそうに見ていました。
そしてさやかと和人はこのカフェテリアで五年後結婚式をあげました。
さやかは白いウエディングドレスを着て・・・。
「大好きだよ・・・和人先輩(は〜と)」
〜おわり〜
作 2004山中ぶどう