能郷白山(岐阜県と福井県の県境、中央分水嶺)

能郷白山(岐阜県と福井県の県境、中央分水嶺) 2018,9.10〜12 メンバー L 高見沢、坂本、宮尾、

リーダー報告
 冠山と金草山は別の機会に譲ったが、メインの能郷白山付近の中央分水嶺を歩けたのは収穫だ。白谷は登るのではなく下ることになった。地図で見て狭い部分がありそこだけ心配だったが、やはり途中には滝があって、高巻く必要があった。それよりも砂防堰堤の方が予想外だった。地図では左岸に車道や歩道が記載されているが全く違った。車道自体藪だったが、歩道も全くない。4つの大きな高い砂防堰堤は左岸側を下ったが、上から2番目のそれは、ロープが必要だった。残置ロープがあったからそれを使って河床に降りたが、もう1段河床に降りる場所がコンクリートの壁で、水流を浴びながら2b位を降りた。
 雪のある時期や水量の多い時期にはこの白谷は登れないと思う。
 平家岳や油坂峠を下見した。できるだけ負荷の少ない計画を作りたい。登山時期の問題もある。中央分水嶺を踏破した細川さんや執行さんによると、藪で苦労した区間がこの両白山地とのこと。それをどうやってこなしていくか、プラン作りが楽しみだ。 大反省事項がある。1日目、大野市役所近くで赤信号を無視してしまった。ナビに従い、右折することばかり考えていたからだ。冠山などの登山が出来なくなったショックより、この方が大きなショックだ。認知機能に障害が出てきたのか。私に進行を妨げられた軽自動車は、クラクションも鳴らさずに道を譲ってくれた。長野ナンバーのおかしな車と思われたかもしれない。事故にならなくてよかった。
 行動記録
 9月10日(月) 雨
9/10  長野市安茂里(7:50発)・・・松本市安曇・風穴の里(9:50着、10:00発)・・・ひるがの高原SA(11:50着、12:30発)・・・池田町役場・・・大野市役所・・・温見峠(17:20着、テント泊)
 今日は登山口までだから雨でもあまり気にならない。池田町まで順調に来た。冠山峠への道を確認しがてら、燃料補給にガソリンスタンドに寄った。聞くと、冠山峠への道は先日の台風災害で通行止めとのこと。隣の役場でさらに確認したが、紅葉時期には通したいとのこと。これで明日計画していた冠山と岩草山の登山はできなくなった。(役場で聞いたところ、現在、冠山トンネルが掘削工事中。長さ数キロの長大トンネルで、将来的には岐阜県側と通年通行ができるらしい。岐阜県との通年交通は油坂峠のみの現状を考えれば、必要だと思う。  やむなく引返し、大野市役所で温見峠への道の状況を聞く。県の土木事務所に電話照会すると、たった今、16時に峠まで開通になったが、岐阜県側は依然通行止めとのこと。早速峠に向かう。途中で強い雨にあったが、峠あたりは曇り。白谷出合いにテントサイトを予定していたが、草が茂り、入り口にはゲートがあり、とてもそんな場所ではなかった。峠近くの草生した脇道に格好のテントサイトを見つけ、そこでテント設営。峠から大野市側に少し下ったカーブ地点から、100bくらい入った道の終点で、心置きなく休める。 
 9月11日(火) 曇り、一時晴れ間、夕方雨、夜間も雨 
9/11 テントサイト(5:50発)・・・能郷白山登山口(6:05発)・・・休憩1回・・・三角点(7:55着、8:05発)・・・南峰(8:10着,8:20発)・・・磯倉(10::00着、10:30発)・・・休憩1回・・・コル(13:15着)・・・河原(13:20着、13:35発)・・・休憩1回・・・白谷出合(17:00着、17:05発)・・・温見峠テントサイト(18:05着、テント泊)
 白谷を登るという当初の予定とは異なり、まず能郷白山に登り始めた。少なくとも磯倉峰には登りたい、それから先は現地の藪と天気次第だ。曇り空だが、能郷白山山頂からは白山、乗鞍岳が雲の上に遠望できる。晴れ間もあって、今日は悪化することはないと見た。
南峰にある大きな祠は、ひっくり返って藪の上に転がっている。台風の風で飛ばされたのだろう。中の神仏像は立て掛けられていたから、誰かが来てせめて居住いだけでもただしたものだろう。さあこれからは登山道がないところだ。分県登山ガイドによると磯倉峰までは踏み跡がありそうだし、白谷にはかつての道型が期待できそうだった。(実際には両方とも期待とはだいぶ違っていた。)
 磯倉峰までは笹原の展望のいい尾根が続く。しかしその笹が意外に密で、丈もある。笹薮に入ると視界が遮られ、方向を見失いやすい。草地や灌木帯を拾いながら、時々現れるけもの道のようなトレースを辿ってどうにかピークに着いた。山頂には朽ちた小さな木製標識があった。確かに来る人がまれにはいるようだ。 ここから本格的な藪漕ぎになる。時間はあるし天候も持ちそうなので、スマホで天候を確認して、分水嶺を下り始めた。いきなり深い笹薮から始まった。GPSと木登りで現在地点と進むべき方向を確認しながら下る。トレースは全くない。それでも下るにつれ樹林が増え、笹の密度は低くなってきた。比較的やせ尾根だからトレースが残りやすいと期待してきたが、まともなトレースはない。藪が密生したやせ尾根はかえって厄介だ。それでも大きく迷うことなくコルに着いた。すぐ下に見える河原に降り、休憩。  沢下り開始。地図上で沢が狭まった地点では、やはり滝があった。ここは、左岸に巻道らしきものがあったので、それに従い巻いた。下から見ると高さ10b位、大きな滝である。さらに下った地点で2bくらいの滝があった。ここも左岸側の岩場を下ったが、苔の付いたすべりやすそうな岩で、ホールドも小さく、少々手こずった。
沢の狭い部分を過ぎたところで大休止。後は河原歩きと思っていたが、堰堤が要注意だった。4つの堰堤はいずれも左岸側を越えていくが、両岸は切り立った岩場で、急斜面や岩場を通らねばならない。最初の堰堤(下流からは4番目)は容易に河床に降りられたが、2番目は岩場に残された古い虎ロープを頼りにまず中段のコンクリート河床に降り、さらに2メートルのコンクリート壁を降りなければならない。水流の中に踏み台になりそうな岩があったので、水流をかぶりながらそこを下った。水量が多ければ通れないだろう。3番目は左岸側に道型らしきものがあったので藪をこいでそこを通り、河原に降りた。最後は大きな堰堤で、幅110メートル以上あった。左岸側からその堰堤に上がり、右岸側に行き、階段と残置ロ−プを使って草薮の車道跡に出た。後は草薮の中を国道まで。沢下りは最初は簡単だが、下るにつれ水量が増え渡渉に時間がかかるようになる。石伝いに渡れなくなり、やがて意を決してジャブジャブと水の中を歩くようになった。おかげで靴の中まで水浸しになってしまっていた。
 時刻は17時。車を置いてきた峠まで1時間、暗くなる前に着きたい。雨が降り出し、雨具を着てひたすら登る。足の速い坂本さんが先行し、車をテントサイトまで持ってきてもらった。昨日と同じ場所に改めてテント設営。明日は帰るのみ、ゆっくりできた。
   9月12日(水) 曇り 
9/12  テントサイト (5:42発)・・・九頭竜湖駅(7:15着、7:35発)・・・平家岳登山口、荷暮、油坂峠を偵察・・・白鳥IC・・・高山IC・・・安房トンネル・・・松本市安曇・竜島温泉(11:40着、入浴、昼食、13:00発)・・・松本駅(13:30着、坂本さんJRへ)・・・長野市安茂里(15:00着)  
 今日は帰るのみ。岐阜県側の偵察が出来ないので仕方がない。道すがらだから、平家岳の登山口、荷暮川沿い、油坂峠の様子を見ていく。いずれも中央分水嶺の踏破に直接かかわるところだからだ。平家岳への道も入り口近くで土砂が路上に堆積していて車は入れない。ここにも台風や雨の被害が残っていた。3か所の下見を終え一路長野へ。竜島温泉で汗を流してから、松本駅で解散。1日早い帰長となった。
(文責 高見沢賢司)
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