月夜沢峠〜野麦峠(中央分水嶺をトレースする 2016.4.30〜5.1 メンバーL,高見沢、笠井

リーダー報告
 小春日和の山歩きができました。薮は薄く、尾根上は踏み跡(獣道か?)らしきトレースもあり、歩きやすかった。間伐などで人手が入っている。乾いた落ち葉を踏みしめる初冬の明るい山歩きでした。鳥居峠越えの人6人に会いました。これもいい古道歩きです。
行動記録
4月30日(土)晴れ
  4/30  長野市南堀(5:28発)‥・(国道18号)‥・松本市渚(7:04着、7:10発)・‥松本市奈川川浦・清水牧場入り口近く (8:15着、8:30発)‥・休憩1回‥・月夜沢峠(10:25着、10:40発)‥・1834mピーク(11:20着、11:25発)‥・1861mピーク近くのコル(12:23着、12:35発)‥・休憩2回・‥1860mピーク(14:28着、14:40発)・‥休憩1回‥・1959mピーク(15:35着、雪採り、16:00発)‥・休憩1回‥・鞍部(16:45着、テント設営)
送電線巡視路沿いに登ることも考えたが、山には雪がほとんど見えないから、林道をたどることにした。林道に入って間もなく空き地があったのでここに車を止めた。明日は野麦峠から下ってくるから、あまり奥でない方がいい。舗装された林道を登っていくと、清水牧場入り口を過ぎ間もなくゲートがあった。あとはカラマツ林の中の林道をたどる。道路の水たまりでヒキガエルが産卵してあったが、無事育つのか心配だ。月夜沢峠の手前1キロくらいのところで土砂崩落個所があり、倒木や土砂が道をふさいでいる。
 月夜沢峠で4人の若者に会った。自転車で開田高原から登ってきて、これから野麦峠を往復し開田高原へ戻るとのこと。中央分水嶺トレースで人に会うことはめったにないから、うれしくなった。一緒に写真を撮り、土砂崩落の様子を伝えた。分水嶺トレースの本に出してもいいとのこと、若者は「これで全国デビューだな。」と冗談を言っていた。笠井さんも学生時代に自転車でたくさんの峠越えをしてきたので、相通ずるものがあると思う。
 月夜沢峠は中山道の間道として古くから使われていたらしい。道祖神もある。しかし尾根に道はないし、雪も全くない。道祖神の後ろからは密な全くの笹薮。いよいよ本格的な薮漕ぎが始まった。1834mピークを過ぎるといくらか薮は薄くなった。針葉樹林の中だから展望はない。1861mピークに近づくと岩塔の裾をまくところもあり、やがて岩場に来た。樹林の中の岩場で、壁状だ。苔に覆われ、もろい灌木と根とを頼りに右よりから登り、中間部で左に巻き、直上した。これがルートらしい。雪があったら下降にはロープがほしいところだろう。無雪期なら、慎重に下ればいいだろう。この岩場を過ぎて展望のある岩に出た。資料にあった展望地点だ。乗鞍岳が正面に見えるが山頂部は雲の中。思ったほど好天ではない。
 シヤクナゲがあり、笹薮も深く、トレースもない。目指す尾根の方向が確認できるのが幸いだ。テント設営予定の1959mピークに来たが雪がない。ザックを置いて北斜面に雪を探した。小さい雪田が見つかったので一安心。時間があるので雪をビニール袋に入れてザックに入れ、もう少し先へ行くことにした。小さい鞍部の笹薮の上にテントを置き、今日の宿泊場所とした。ふかふかしていて、コンロの安定には工夫が必要だが、寝るには悪くはない。

5月1日(日)曇り
  5/1 テントサイト(5:35発)・・・休憩1回・・・鎌ヶ峰(8:05着、8:20発)・・・鎌ヶ峰とほぼ同じ高さのピーク(9:02着、9:15発)・・・三角点・塩蔵(10:20着、10:40発)・‥北の送電線鉄塔(11:45着、11:55発)‥・野麦峠(12:20着、12:40発)‥・車デポ地(13:37着、13:50発)・・・次回縦走のために川浦で送電線巡視路探し・・・境峠偵察・・・松本市渚(15:30)・・・長野市南堀(17:36着)
 日の出は見られたが、雲の多い空だ。正面に昨日歩いてきた尾根がある。意外にアップダウンがある。
 今日も深い笹薮から始まった。1974mのピークを過ぎ、鎌ヶ峰とのコルから薮の様子が変わってきた。太さ2〜3センチ、高さ3メートル以上の竹が密生している場所がある。笹薮と混在し、力任せだけでは進めない。丁寧に竹薮を読み、腕力ですきまをつくってすり抜ける。経験のない薮だった。
 鎌ヶ峰からは多少の踏み跡があると期待していたが、ない。小さい、字の消えかかった木製プレートと三角点の標石はあった。それでもここからは雪が飛び飛びに残っていて、そこだけは歩きやすい。鎌ヶ峰とほぼ同じ高さのピークからは苔むしたトレースが現れた。ペナントもある。尾根はまっすぐ北へ向かっているので、迷わないで済む。標高1958mの塩蔵の三角点は刈り払われていた。ここまでは最近、人が来ている。トレースもある。やれやれと安心したのは早かった。刈り払いは一部で、再び深い笹と竹の薮を泳ぐように下るしかない。送電線の鉄塔を目指してひたすら泳ぐ。ここを登ることは考えたくもない。南の送電線鉄塔近くは刈り払い道が何本もある。真新しい杭も打たれているから、何かの作業のためだろう。巡視路を下り始めたが稜線から逸れていくので、尾根に戻り薮漕ぎを続ける。ここまで来たのだから、野麦峠までできるだけ忠実に尾根をたどることにした。北の送電線鉄塔へ下る斜面も薮を泳ぐように下る。そしてその鉄塔から野麦峠までもまたその状況が続いた。右方向に見える車道に降りないように、峠にピタリと出るように‥・。最後の部分は刈り払い道に出て、峠の標識の西側に出た。峠を行き来する人や車を前に園地で休憩。
 野麦街道はカラマツ林で、笹原が続く単調な道だ。女工が歩いた当時はどんな林だったのか。多様な木々の木立が続いていたのだろう。
 帰路、次回縦走のために川浦で送電線巡視路を探したが見つからなかった。後で地図を見ると、別の月夜沢沿いの尾根の方が有力だ。また、境峠も偵察した。来年3月、雪のある時に月夜沢峠〜野麦峠スキー場まで1泊2日でできそうだ。薮より雪の方がいい。  
      (文責 高見沢)
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