2009 , /3交流会発足20周年記念集会、大盛況

 

                    田中 須美子

 

 桜がもうすぐ満開にという4月3日の夜、落合恵子さんをお招きして20周年記念集会が行われました。落合さんの講演をぜひき きたいという方など70名もの参加者で会場はいっぱいでした。遠く九州や四国、大阪、愛知などからはるばる参加された方やニュージーランド在住の方、そし てなつかしい顔があそこにもここにもあり嬉しくなりました。そして住民票続柄裁判を代理人弁護士として一緒に闘った福島みずほさんも、Voiceを見て 20周年じゃ行かなきゃと、忙しい中かけつけてくれました!

 はじめに、交流会として発足から現在まで何を根幹に据えて闘ってきたか、この20年で変わったこと変わらないことなど挨拶。 その後落合さんから元気の出る1時間15分の講演と質疑があり、最後につくれ住民票!裁判の菅原さんから最高裁での闘いの報告と闘いの意義などの挨拶で集 会が締めくくられました。熱気にみちた集会となり、記念集会は大成功でした。

 集会終了後の懇親会は開始が夜の10時過ぎになってしまったのですが、20数名の方が集い、参加者一人一人の自己紹介や近況報告もあり楽しいひとときでした。

 

 20年前の1988年10月に住民票続柄裁判交流会として発足しました。会の名前を裁判支援の会ではなく“交流会”としたの は、住民票続柄裁判が投げかけた婚外子差別の問題や家・嫁・性別役割、夫婦同氏強制などの問題が、会に集まる一人1人の問題として受け止められ、それぞれ の問題を抱え闘いつつ共に交流していこうとの理由からでした。

 1999年に住民票続柄裁判が終結 し、戸籍続柄裁判が始まったことを契機に、新たな裁判の名前をつけるのをやめ、現在の「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」に改めました。この20年の闘 いを通して住民票や戸籍の続柄など少しづつ変わってきましたが、出生届の差別記載の強要や相続差別の問題も、そして私たち女性をとりまく根強い規範も今な お変わっていません。

 更に25年に向かって、婚外子差別撤廃と「性別役割や家、嫁」から解き放たれた生き方の実現を求め、そこを根底に据え一歩一歩歩んでいきたいと思います。 これからもどうぞよろしくお願いします。