長野市中心部に位置する既存住宅地。敷地は東南に道路が面しており、面積は64坪ではあるが立地条件としては比較的恵まれている。 「信州木造り工房」の第16作品目。お客様の要望は、「長野の素晴らしい山並みを眺められる場所が欲しい。そして自然素材で包まれた空間に、DIYで塗り壁にチャレンジしたい。」と、ハーフビルドに非常に興味を持たれ、積極的に家づくりに参加されている。 眺望への提案は、ロフトから2階屋根の上に出られるように計画された屋上デッキ。ここに上ると廻りの住宅の屋根が足元に並び、そこからの眺望は四季を通じて楽しませてくれる。自然素材としては表面には見えない部分である断熱材に、初めて羊毛断熱材を試みている。今回、DIYには奥様が積極的に参加され、材料はネットや友人から情報を得てプロの職人から施工のレクチャーを受け実践している。引渡しの時点ではまだ30%程度の仕上がり状態で、住んでからもDIYを続けて行かれるとの事。まさにハーフビルド。次回の訪問時に何処まで仕上がっているか楽しみです。プランの大きな特徴は2階の個室が全て回遊できること。押入れやクローゼットが2室から使えるように工夫されており、個室の可変性が家族のライフスタイルに順応できるよう計画されている。