長野市郊外の東部、千曲川沿いに位置する市街化調整区域内の既存集落。計画建物は母屋に付随するアトリエ兼物置である。ご長男のご結婚もあり、二世帯としての母屋の収納力を補う用途と退職されたご夫妻の趣味の部屋としての活用も視野に入れた建物計画である。 計画に求められた用途以外にも農業用の長木置場や日常生活のユーティリティー的な使用配慮されている。すなわち、用途は使用者の目的によって様々に対応できるフレキシビリティーのある空間が必要とされた。 その解決方法として片屋根の形状とし、室内空間を平面的にも立体的にもワンルームの大空間とし将来的に様々な用途に対応できるように工夫をしている。 ハイサイド窓から降り注がれる柔らかな木漏れ日は、この空間に訪れる次の出来事を優しく迎えてくれる。