坂城町の南北に流れる千曲川の西に位置する集落の一角に新工場は建設された。坂城町は長野では有数な製造業の町。大小の工場がひしめき合い、国内外に非常に多くのマーケットをもっている。中心市街地にある既存の工場は二つの敷地に建てられており、作業の効率が悪く、また、道路拡張の話もあり今回の移転に至った。 新社屋は事務所と工場を兼ねており、単に工場の生産性や機能性のみでなくCI(コーポレート・アイデンティティー)として、その外観も重要なファクターである。その点で、コストバランスとデザインの調整が難しかった。結果的に完成した建物に予想以上の反響があり、お施主様も非常に満足されている。