長野市郊外の南東部、市街化調整区域内の既存集落。計画建物は明治時代に建てられた民家のリノベーションを十数年に渡り行われてきている。その計画の中で、画家であるお施主様の要望で既存の建物にもあった櫓煙出しを新たにアトリエにも使えるよう計画してもらいたいとの主旨である。民家における櫓煙出しは、囲炉裏の煙を排出する役割と建物の排熱効果という上でその機能は重要なものであった。また、外観のデザイン要素としても非常に興味深いものがある。 具体的には出桁・合掌梁(梁間4.5間=8190mm)の上部に約7.5畳のアトリエを設けた。2Fの個室からつながる吹抜を介して合掌梁が並ぶ姿は優美で、アトリエとしての創造空間に一層の効果をもたらしてくれるであろう。