臨死の世界で見た山と湖


「MORAINE LAKE」に向かう。「MT.TEMPLE」の南の谷を入ると目の前に鋭い岩山がいくつも重なって聳えている.これが有名なテンピークスだ。

テンピークスが見えるモレーンレイクとテンピークス

これらの峰から崩れ落ちたMORAINによって塞き止められて出来た美しい湖である。

此所の景色が死の淵で夢に見ていた景色なのかもしれない。死の世界に足を踏み入れていたときに,「私は此所の湖でドイツ人らしいアベック登山家に出会た時,彼らが湖をボートで渡ろうとするが櫓が折れていて動けなくて困っていた.私は彼らのボートを引いて湖の上流へ林の中の山小屋まで曳いて行ってやった。それがおかしな事に、気がつくと私は湖の上を歩いているのだ。花がきれいな湖に足が浮いているのである。やがて小屋に着き彼らを小屋に下ろして帰ろうとするとドイツ人は私を引き留めてこの小屋に泊まるように説得をした.しかし私はここに居れば帰れなくなると思い再び暗くなり始めた湖を歩いて渡り始めた。何度も登山家たちは私を引き止めようとした。しかし岩の尖った山を見ながら一気に下りてきた。」泊まればそれで天国に行けたのかもしれない。

モレーンレイク

モレーンレイクの緑の水モレーンレイクにて忠治と加藤ドン

そんな夢を死の瀬戸際で見ていたことを思い出してきた。思い出すほどに此所の景色が頭にこびりついてくる。そしてふと振り返るとそこには山小屋があるではないか.古びた山小屋も夢の中のそれと良く似ていた。何とも不思議な感じで「Morain Lake」を眺めていた。現実にあるこの景色をどうして私が死の淵で感じていたのだろうか。今回CANADAに来たかったのも、魂が私を此所に呼び寄せてくれたような気がする.臨死状態で良く見ると言われる世界が私はついに現実の世界で見たのだ。臨死状態で見た景色がこんなにもはっきりと残っている。ヒマラヤの山に遊ぶ私の姿を見たり,CANADAの山を見たり中国の自然の中でのいくつかの出来事も臨死の世界で見ていたものである。その一つが現実となってみることが出来たのだ。私は何回となく湖の上を眺めて夢の世界を確認して見たが、やはり同じ気色である様な気がする。

バンフに向かうインターチェンジと山バンフの街とカスケード山

 感慨を心に刻んで夕方のBanffに戻る。Banffの夕暮れは奇麗だ。始めてバンフの町中に出てショッピングをする。昨日の夕方に下見をしておいた店で結花たちは買物をしている。

バンフの土産屋にてー1バンフ土産やに入る

どこに行っても日本語で通じる店ばかりで如何に日本人観光客が多いかがわかる。時期的に観光シーズンを過ぎているために来ているのは、日本人と韓国、香港辺りの人ばかりだ。

その中でも一生懸命に店の中を回り買物をしているのが日本人、次いで台湾人、でカナダやアメリカの観光客はほとんど店では見ても買わない。お土産にもならない物ばかりだが、ペンシルやバッチ程度の物を買う。

OKショップでは全く日本語で話しかけてくるので外国に居る感じがしない。

話が上手ですぐに買わされてしまいそうだ。それぞれに土産を買ってきたようだ。

今夜は夢の世界を彷徨わないでよく眠れる気がする。

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