キャラバン開始!カナディアンロッキーへ


運転手ドン加藤今朝も気分が良いほど晴れて、キャラバン日和である。

朝食を済ませ、荷物を車に積み私たちもホームカーに乗込む。朝日が山に当り始め、私たちの車にも光が入り始めた。

準備OK、出発だ。加藤氏がくわえタバコで出発の合図をする。

私も、今日からの旅が無事出あるように祈り、ドンちゃんに安全運転を御願いをする。

車は緩やかな坂道を発車し、木々に囲まれたカーブの多い道路に沿ったカナダ風の家の幾つかを過ぎて、Okanagan Lakeに向って下っていく。

山の斜面の道を少し下り国道97号線に合流するとすぐに湖の淵に出る。

湖は朝日が真向かいから照らして光がまぶしい。車の量が多くなってきた。どの車もライトを点けてスピードを上げて走っている。Okanagan Lakeの浮橋を渡る頃には太陽が本当に真正面から照り付けていた。

ケローナとオカナガン

湖も静かに光り、浮橋も何となく車の振動で揺れているように感じた。湖の左向うには新しいマンションが朝日に輝いている。この一室を私が買うことになるとは、この時はまだ考えてもいなかった。

橋を過ぎ、大きな樹木に囲まれた公園の脇を通りKELOWNAのダウンタウン南を通る97号線から北上しカナダハイウエー1号線を今日はBANFFまで行くのだ。約500キロの旅である。

97号線道路は朝の通勤ラッシュの頃で車が休むことなく流れている。これだけ車が多くても日本の道路と違いどうしたことか渋滞がないのには驚かされる。昨日来たショッピング街も過ぎ、飛行場が道路の右側に見えてきた。そんなに大きな飛行場ではないがジェット機が毎日飛んでいる立派な飛行場だ。この時飛行場との間に列車の線路があるのに初めて気がついた。

やがて道路の右側に真っ青な湖が見えてきた。

97号線を行くWood LakeからKalamalka lakeを過ぎ左側に広がる高原大地を北に進む。私にはその世界が映画で良く見た西部劇の舞台だ。茶色の台地と枯れ草。樹木が見えない砂漠のような高原だ。雲も無くただ真っ青な青空と茶色の景色が流れて行く。

そんな道路の縁に真新しいにアパートが所々に建っている。KELOWNAから46キロにあるVERNONを過ぎるとSICAMOUSまでは日本にもありそうな普通の山道で回りには木が茂っていた。

SICAMOUSで国道1号線に合流する。交差点も普通の交差点である。

1号線からの雪の山1号線との交差点道を右にとりC.R.P.(カナダ横断鉄道)に沿って一路東に進む。道は所々で3車線になったり対面交通になっているが,車の通行量は本当に少なくて驚く。前にも後ろにも車の姿を見ないで走れる時間が長くなってきた。丁度観光のシーズンが終わって一番静かな時らしい。時たま大型のトレーラーやキャンピングカーが走っているだけで、普通車の数は本当に少ない。

レベルストックのコロンビア川私たちの車も100キロ位以上のスピードで休むことなく走り続ける。

197キロ来たところにレベルストックの展望台があり,車を止めて列車の通過を眺める観光客の姿が見える。レベルストックには飛行場や病院などもあるまずまずの大きさの町で、このハイウエーでは次に向かうゴールデンと並ぶおおきな町らしい。私たちはこの町を通りすぎてゴールデンまで一気にとばす。

ゴールデンにて340キロでGOLDENの町が川の対岸にみえて来た。コロンビヤ川のきれいな流れにの向うに、整然と並んだ町並が奇麗だ、しかもその建物は平屋か二階建てががほとんどで、大きなビルなどの建物は視られない。自然に対応して、自然の中での生き方を教わっているような気がする。

私たちはこの町が一望出来る道路脇のパーキングに車を止めて小休止をする。kelownaから始めての休憩である。ゴールデンの街

ここまで340キロを休まず運転してきたのが嘘のような気がする。日本の道路を340キロも走れば相当にくたびれてしまう。カナダに来て道路に信号が少なく、ブレーキの必要のない道路の運転がこんなにも楽なものと始めて知った。始めての経験だがカナダやアメリカの様な広い国での生活には車と良い道路が必要になっているのだ。

ゴールデンを過ぎて雪の山

そんなことを思いながら、パーキングでトイレタイムをしてから、再びロッキーの山脈を目がけて出発だ。

ゴールデンを過ぎるとまもなくロッキー国立公園撮影する忠治に入る。やがて雪をかぶった岩山が姿を見せてくれるが、山の名前もわからない。それでも私はビデオカメラを休むことなく現れる山々を映し続けた。山の中の高速道路には「ALBERTA州」に入る看板が見えた。これも自然環境を考えて茶色の看板に白い文字で簡単に「ALBERTA」の文字が刻まれているだけだ。

アルバータ州境看板ここからはもうロッキーの中を走り続けている。「LAKE LOUISE」まで行かないで湖に行く近道があるはずだとドンちゃんが道を探して走るがついに見つからずトランスカナダハイウエーと、ボウバレーパークウエーとの合流点から、再び右に山道を少し入り、有名なLAKE LOUISEの湖に向かう。

ここからは車の前方に多くのアルプス的な山が新雪を付けて美しく見える。

名前が分からないが見ているだけで楽しくなる。紺碧の空の白い鋭い峰を伸ばし進にしたがってその威容を変える。

 マウントテンプル

ワプタレイクと雪山ワプタレイクまで来るとレイクルイーズのスキー場が見えてくる。

道路の右手に大きな湖があり、前方にはレイクルイーズの山だ。

標高3300メートルの「マウントテンプル」の麓にレイクルイーズ の町があり、此所から2000メートルほど山へ登った所にレイクルイーズの湖があるのだ。

車はシラビソの木やカナダ松の樹林帯を少し進むと目の前に突如白い壁の高層ホテルの姿が目に入る。「シャト レイクルイース」である。

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