報告書:デイトナス−パ−ハイスピ−ドプ−リ−
             &ランププレ−トセット




事の発端


 実験素材のライブDioZXを入手して、高校生の時以来の原付いじり。とりあえず、私が所有し
ているZRX400とか、二輪車のいじり始めだったらまずは定番のデイトナかな・・・と。
 それと、デイトナはこのスク−タ−用のセッティングガイトを別冊で出しているというのもポイント
でした。なんにしろスク−タ−は駆動系に始まり駆動系に終わる・・・ほどセッティングが奥が深い
ので、とりあえず藁に縋ってみようかな・・・と(笑)。



ブツについて



 プ−リ−本体と専用ランププレ−ト。スライドピ−ス、ボスは純正を使用します。 WRも別途ですね。


重量は225g。純正比マイナス15gと微々たるもんです。また直径も8.8cm。純正プ−リ−が8.5〜
8.6cmですから重量、直径ともちょっとだけ軽量&径UPですね。


 
 WR可動面も純正と同じで、キタコ&カメファクみたいにア−ル形状じゃなく、途中から角度が変わる形状です。
なぜ裏面が黒色かというと、フッ素樹脂コ−ティングが施されているからです。ランプも同様。



 付属ランプ(右側)と純正ランプ(左側)。付属ランプの方が純正ランプより直線部が長く、屈曲部がカクンと急角度で折れて
いるのわかりますか?



実験開始

 装着前に・・・買ったときの状態ではランプの端面の処理がヒドイです。ペ−パ−かなにかでランプの
端面の面取りをしっかりやっておかないとWRの磨耗が激しくなりそうです。処理しておくことを強くお勧
めします。

 基本的にWRのセッティングは同時に付属してくるセッティングマニュアルの基準値を入れてみて、あ
とはプラスマイナス3〜6gでMax速度、加速のフィ−リングで好み調整でほぼ合っちゃいました。 
この後、キタコのデジタルメ−タ−を入れて、タコメ−タ−での調整が加わりましたが、やはりほぼデイト
ナのセッティングマニュアルの基準値で収まりました。ただヘビ−チュ−ンとかの、独自の改造はやはり
現車合わせになると思います。
 このプ−リ-がいいところはセッティングで苦労しなくてもいいところ。変速域でノ−マルプ−リ−みたい
にしっかり回転が止まってくれるので改造部品を加える度にその都度しっかりセッティングが出せます。
これが今、非常に私の役に立ったというか・・・駆動系のセッティングの勉強になりました。WRを軽くした
り、重くしたりするとどうなるか?
とか、WR実際に加減すると素直に加速、最高速に響いてくれるので、
自分のスキルのUPに役に立ちました。


 現状で私のライブDioZX,10x6のデイトナさんの基準値に対して9.5x6もしくは9x3と9.5x3のどちら
かが一番加速、最高速の両面でベストがでます。大体Max70km弱(7600rpm)というところです。
 ゆるい下り坂を思いっきり引っ張って引っ張って80km弱(8400rpm)ですね。



実験感想

 非常にセッティングの出しやすいプ−リ−です。ランプの角度が高いおかげかゼロダッシュの加速も純
正よりいいです。社外プ−リ−の中ではプ−リ−径が小さい部類のプ−リ−に入りますが、Max速度も
しっかり伸びるし。今のところ私のリファレンスプ−リ−(基準となるプ−リ−)です。

 ただし、一年使ってきてデメリットもしっかり分かってきました。耐久性のなさというか・・・WRの攻撃性
が大きかなぁと思います。ガイド面の設計が滑らかなアールじゃないんですよね。
 それと、なんといっても意味のないフッ素コ−ト。一週間で削れ始めます。一年後にはフッ素コ−ト下の
母材のアルミが剥き出しになってあまり意味のないフッ素コートです(笑)。剥げてもともと・・・って感じに
おもっていた方がいいですね。
 毎日スクーターを乗る人ヘビーユーザーは、このプ−リ−装着したらWRは3ヶ月ぐらいで交換していか
ないとダメかも。


 ちょっとぼけましたがこんな感じです。手でWR可動面を触るとガリガリです。

 これだったらフッ素コ−トない普通のプ−リ−が欲しい、とおもったらただのハイスピ−ドプ−リ−なるも
のもデイトナがラインナップしているし・・・こんどこれ狙ってみようかな(笑)。

個人的結論:まず、当たり前ですが(^^;)純正に比べ耐久性は悪いのでレースをやっていたり頻繁にス
クーターにのる方やシビアな方は「一年で交換するプ−リ−」と念頭に置きましょう。WRの磨耗特性
からいっても、一度付けたらほったらかしじゃなく、自分で定期的に駆動系をバラしてチェックできる人向け
です。この唯一にして最大のデメリットを受け入れればセッティングの出し易さと加速&最高速の兼ね合い
からいってもお勧めですね。チュ−ニング初心者(私も初心者マ−クですが)には駆動系の勉強という意味
からもお勧めです。このプ−リ−つけてWRセッティングの奥深さを知るのもいいかもしれません。


20011214