デイトナス−パ−トランスミッションの真実



 まず・・・ ん?と思い立ったのは、グッピさんのサイト(AF18E系の維持、更なる
進化の追求)からでした。

 なにせこのサイト、縦型系部品の詳しい事が載っている私にとっては貴重なサイト
なんですが、その中に、カウンタ−ギアの情報がありました。その中で、G’が40丁
のカウンタ−ギアであることが判明、そしてどうもG’の40丁ギアの流用が縦型Dio系
のみなさんの定番流用チュ−ンであることが分かりました。
 このときは単純に「なんだ、デイトナと一緒の丁数だ」と思っただけでした(これが最
終的にこの思想が逆になります)。


 時はしばらくして、去年11月のエンジン死亡、そして今年初めのスペアエンジン入手
から話の続きになります。
 スペアエンジンはご存知、素ライブDioの規制後エンジンです。スペアエンジンとは
いえ、やはり趣味が入ると手を加えてしまいます。
 「G’の40丁ギアがライブDioにも流用できたらおもしろいのに」と考えたのが大き
な間違い(笑)。いろんな方とお話をしているうちに、「これってひょっとしてデイトナの
部品と一緒?」という疑問が・・・・

 そこでなんにしろ入手予定でしたG’の40丁カウンタ−ギアを早速入手しちゃって現
物チェックしてみると・・・




・・・ぎょ!全く一緒じゃん。

同一物なのでこんなことを解説しても意味がありませんが、上が純正として取り寄せ
た物で、右がデイトナス−パ−トランスミッション同梱物。
 右のギアは丁数を数えたので赤いなぞくりがありますが、どうみても同一物。


ちょっとこのとき落ち込みました(笑)・・・

まず、一期、二期、三期のギア周りの解説から始まりますが、
ドライブシャフトは・・・
一〜三期とも13丁。部品は一期と二期以降違うが特別構造の違いは?。
カウンタ−ギア・・・
一期と二期以降ではカウンタギアの厚みが違う。二期以降が薄いので軽い。
カウンタ−シャフト・・・
カウンターギアの厚みの違いからスプラインの加工長が違う。
ファイナルギア・・・
 一期と二期以降ではカバ−受け部の太さが違う(カバ−が別物のため)。


です。ここで関係があるのはカウンタ−ギアとカウンタ−シャフト。

 要約するとですね、G’のカウンタ−ギア厚と一期ZXのカウンタ−ギア厚は同じ厚さ
ですので一期のZXでしたらG’の40丁のカウンタ−ギアがポン付けできます。
=一期のカウンタ−シャフトを使えばG’の40丁のギアを二期以降のZXにも装着可!


 手前が一期、奥が二期のカウンタ−シャフト。
カウンタ−ギアの厚みが違うためにスプラインの加工長が違うのわかりますよね?
 他、シャフト自体の長さなどは全く一緒です。


つまり、デイトナのス−パ−トランスミッションとは・・・

G’の40丁のカウンタ−ギアに、一期(94〜96)仕様のカウンタ−シャ
フトをくっつけてさも自分達で作ったかのように売っているモノでした。


おいおい・・・いい商売しているじゃないか。

デイトナ・・・8500円。
ホンダのお店でこの純正部品を入手した場合・・・おそらく3500〜4000円ほど。

 純正部品は価格改定があるのでそのときそのときで値段変わりますが、同じ
モノがデイトナのパッケ−ジをまとうだけで3000〜4000円も値段があがるんで
すね(笑)。


 キタコ、RSゼロ、クリッピングポイント、シモン、などのメ−カ−が台湾のパ−ツをさ
も自分達で作ったかのように輸入して売っているこのご時世、デイトナだけは自社作
成してると一目置いていましたが・・・やはりズルするところはズルするのだな、とちょ
っとがっかりしました。
 とりあえず、デイトナス−パ−トランスミッションが欲しいかたはG’純正のカウン
タ−シャフトと94〜96ライブDioZXのカウンタ−ギアをしてください。94〜96のZ
Xの方はG’のカウンタ−ギアを入手するだけでいいです。お徳ですね〜!


しかし・・・
デイトナさん。こんなバレバレのパ−ツを作るのはイカンです。もっと商売上手に・・・
 いや、これはダメです。台湾パ−ツ輸入メ−カ−になっちゃいけません(^^;)。

20020120