ファン・・・さらにつづき


 計測ですが、アイドル時の2000rpm、クラッチイン直後の5000rpm、変速粋の7000rpmの3ポイントで計測しました。ホントは8000rpmも計りたかったのですがあまりぶんぶんぶん回して珍走系と間違えられても困りますので(^^;)断念しました。

 まずは純正ファン。


2000rpm・・・4.5(m/s)
5000rpm・・・11.5(m/s)
7000rpm・・・16.0(m/s)
でした。コレが基準とします。



 お次はキタコタ−ビンファン。ちなみにこれはキタコの商品ですが、
実際は台湾のKOSO製だと思われます。ファンの裏側に「KOSO」
の刻印がありました(^^;)。キタコ製品は結構台湾輸入物を自社製品
として売っていますもんね・・・。


2000rpm・・・6.0(m/s)
5000rpm・・・15.0(m/s)
で、7000rpmは計測不可でした(^^;)。風量計のmax計測値が20(m/s)
なのですが、6600rpmで達してしまい、そこから上の数値は出せませんで
した。純正と比べかなり風量が向上しているのが分かります。やはり前ペ-ジの
考察のようにファンのフィンの向きが本来の向きになっているからなのでしょう
か。 その分最高速は落ちます(約3キロ)
 あ、補足になりますが、このファン「フィ〜〜〜ッ」と音がします。結構こっぱず
かしいです(^^;)。装着しているのが一発で分かります。



 最後にデイトナの軽量ファン。重さからいうと全然軽量ファンじゃないですがね。
でも・・・赤色は映えますよね、どうせ見えませんが(爆)。


2000rpm・・・3.5(m/s)
5000rpm・・・8.5(m/s)
7000rpm・・・12.0(m/s)
 純正に比べかなり風量を落としています。単純に考えればその分ファンの回転抵
抗が現象するのでレスポンスや最高速は多少上がるはずです。実際確かにほんの
少しの最高速のUP(せいぜい1〜2キロ)が認められました。



これをまとめてグラフにするとこんな感じです。

 当方エクセル使えません(爆)・・・手書きです。
真ん中の黒が純正、赤がキタコ(KOSO)、青がデイトナです。



実験感想

 こうやってやると結構キレイな直線のグラフが出来ました。ちなみに先ほど計測器では測りきれなかったキタコ(KOSO)のタ−ビンファンですが、グラフから読み取ると、おそらく7000rpmでは21.0(m/s)となると思います。ちなみに単純なパ−センテ−ジで考えると計算の結果、ノ−マルを基準にすると・・・

キタコ(KOSO)タ−ビンファン・・・約31%の風量アップ(ノ-マル比131%)
デイトナ軽量ファン・・・約25%の風量ダウン(ノ−マル比75%)
 となりました。測ってみるとおもったより数値がはっきりでましたね。

 デイトナのこのファンの約3割の風量ダウンはビックリでした。こんなに風量落として大丈夫なんでしょうかね。でも去年まで使っていましたがトラブル出ませんでした。このファンを使用かつブンブンEGを回す傾向の方は勝手な理論ですが・・・1、50ccかつノ-マル排気系 2、高性能オイルと併用を守ったほうがいいかもしれませんね。
 逆に街乗り主体の車体のノ−マルEGにキタコ(KOSO)タ−ビンファン導入はオ−バ−スペックだと思われます。約30%のUPでしたからボアアップ車&チャンバ−装着などの高回転常用者(笑)の「保険的」導入ですかね。
 ただし・・・最終的に熱対策は結局水冷にかないません(^^;)。それに水冷化のメリットは温度対策以外にもクランクの軸運動を妨げるファン自体を取れるのでレスポンス&最高速向上にも効果ありますし。

個人的結論:デイトナ=完全ノ−マル車向き。キタコ=手軽な発熱対策ファン・・・・ですかね。



20020429