報告書:Via用純正グリメカ製ブレーキマスター




事の発端


 ブレーキキャリパーを純正のNISSIN製からヤマハJOGZR用のブレンボキャリパーに変更したので、「キャリパーが伊太利亜製ならマスターも伊太利亜製で・・・」と考えていました。
 とある日、パチンコ屋で見かけたホンダの珍車(^^;)のVia50。イタリアホンダ製だけあってキャブはデロルト、ブレーキシステムとキャストホイールはグリメカ製でピレリorミシュランのタイヤを装着。 
 マスタシリンダを良く見ると・・・ライブにぴったし装着できそうなのでトライしてみました。





 これがVia50。国産ではなくイタリアホンダ生産の欧州名「SKY」を97年の夏頃
から輸入販売と言う形で3年ほどラインナップに載っていました。前後16インチの
キャストホイール。実は私、ライブ買う時にコレを買おうか少し悩みました(笑)。
街中で見ること殆どないのでおそらくレア車と呼べるでしょうね(^^;)。

 グリメカ社・・・イタリアの二輪車のブレーキシステムやホイールのメーカー。ヤマハ
の新型JOGZRエボの白いキャストホイールもグリメカ製だった記憶があります。
 最近ではバイクよりMTBなのに力を入れている模様です。SS1/32の競技をし
ている方はバイクのブレーキシステムより軽量なこのMTBのブレーキシステムを流
用している方多いですよね・・・。
HP:http://www.grimeca.it/indexe.htm




ブツについて



 これがマスター。ブレーキレバーまで写っていなくて申し訳ないのですが
レバーは黒色でライブのより長く、普通二輪車のようにS字のようなのカーブ
がかかったデザインです。マスタ径は今までと一緒の11mm。1/2インチ
なら最高なんですがね(^^;)・・・。




取り付け


 取り付け時の注意:ノーマルマスターのバンジョーボルトはピッチ1.25mm
ですが、グリメカマスターはピッチ1.00mmになります。このマスタシリンダを
装着する時には別途1.00mmのバンジョーボルトも必要です。
ブレーキスイッチはNISSIN製のをそのまま流用可能です。レバー支点のボル
ト&ナットやクランプも同じく。





 装着後。予想通り「完全無加工」でイケました。しかもマスタシリンダの周りの
ラバーまでそのまんま。カウルの中に隠れていますがにハンドルへの取り付け
部はノーマルのNISSINマスターより中心側に来ます。





 レバー長の違いわかりますか?左のリアブレーキレバーはそのままですので
左右のレバー長の長さが良く分かります。実際1.5cmほど長いです。レバーの
デザインもノーマルの弓形のストレートじゃなく、丁度人差し指の辺でS字型に曲
がっています。




感想


 実際に装着してフィーリングを確かめてみますと、マスタ径がいままでと一緒なので劇的にタッチや制動力が変わったなんてことはなく、基本的に「一緒」といえます。但し、このグリメカマスターに変更することによって一緒に変わったブレーキレバーの形状が非常にいいです。
 S字に曲がっている部分が丁度いい具合に人差し指におさまるので微妙なタッチがすごいやり易いこと。それとレバー長が長くなった分小指まで指をフルに使えること。それといままでバイク用のグローブを使うと小指がはみ出ちゃっていましたが、この長いレバーですとグローブをはめてもしっかりレバーにおさまります。
 マスタシリンダが純正のNISSINマスタより若干内側に取り付けという形になるのでレバーの支点が中央によります。つまり、「レバーストロークが増えるので微妙なコントロールが可能になりましたし、同じ握り量でもいままでのマスタシリンダより効く」という事になります。

 個人的結論:手の大きい人が前提で手の小さいかたはもてあますかも(^^;)。グローブをして走るといいですよ。普通のバイクのブレーキの様な微妙なタッチがより可能になります。制動力そのものの向上というよりこういったフィーリングの改善には役に立つと思います。




品番:45510−GCG−931(マスタシリンダ本体)
    53175−GCG−930(ブレーキレバー)
PL上ではマスタシリンダが11500円。レバーが780円です。



20030810