クランクケ−スカバ−の組み立て
キックリタ−ンスプリングをとりあえず所定の位置にセットします。赤印のようにスプリングの片側は
クランクケ−スカバ−のポストに引っ掛けておいてください。
そうしたらブッシュを写真の様に貫通穴部に通します。ブッシュの内、外側ともに薄くグリスアップを
してください。今後のグリスアップ全部なんですが、塗りすぎは厳禁、薄くです。やりすぎるとケ−ス
内の熱で塗りすぎたグリスが飛び散ってベルトに付着、滑らしますので・・・。
そうしたら、今回で一番難関な、スピンドルの取り付けです。まず、スピンドルの軸部と、半月型になっ
ている歯車部をグリスアップします。そうしたらまず上記に挿入したブッシュの中にスピンドルの軸部を
通したら、主側のスピンドル軸部にキックペダルを仮取り付けをして、赤丸部のようにスプリングの端部
を引っ掛けます。そうしたら、キックペダルを踏む方向に手で動かして(矢印のように回転します)、所定
の位置までバネを巻き上げます。
これが正しく装着されたスピンドルの状態です。一発ではなかなか仕上がりませんので(笑)、何回か
繰り返すと何回かの一回でうまく装着できます。スプリング、スピンドルがしっかり赤丸のところに引っ
かかっているかチェックしましょう。
そうしたら表側にひっくり返して仮取り付けしたキックペダルを外して、ワッシャ−を取り付けて、サ−
クリップを元のように取り付けます。
このようになっているか確認しましょう。サ−クリップがちゃんと軸に刻んである溝にはまっているか。
この後、キックレバ−をクランクケ−スと水平になるように差込んで、ボルトで固定してください。
最後に、キックギアの取り付けです。これ、駆動系をバラしているときに、クランクケ−スをひっくり返
しただけで外す気のないのに外れちゃうときもあります。そんな方はここ以降を参考にしてください。
キックレバ−を手で押し下げて(キックを踏んだ状態)、スピンドルを矢印のように回転させます。
キックギアは赤丸の穴に挿入。キックギアの軸部と歯車の部分は挿入前にグリスアップしてください。
そうしたら、キックギアの中央部を写真のように親指で押さえつけた状態で、手で押し下げていたキッ
クレバ−をを元に戻していきます。すると矢印のようにスピンドルが戻っていく途中でキックギアのギア
が噛み合っていきます。
うまく噛み合ってスピンドルが戻った状態。これでガスケットをはめれば完成です。
と、いうことでOH完成です。初めてやって30分ぐらいですかね・・・。
慣れれば15分あれば楽勝です。一年に一回ぐらいのサイクルで例えばプ−リ−、WR交換など駆動系
を開けた時、ついでなどにやればいいと思います。