続き・・・・

 ショップさんに預けたらとりあえず、あとは待つしかありません。一応の修理納期は一週間という
おことば。そんなものでしょうと、思いましたが・・・4日目、電話が掛かってきました。
 これは「クランクも逝っちゃってますよ〜」という電話なのか・・・と思い出てみると、完了との事。
クランクの件、聞いてみると、一回洗浄してケ−ス内側、クランク自身チェックしたが特別傷はなか
ったので大丈夫とのことでした。不幸中の幸いでしたね。日頃いいことしている訳ではないけど。

と、いうことでホンダ屋さんへ。
お店に着き、ベアリングとオイルシ−ルを見せていただきました。


 これが交換したベアリング(下の2個)とオイルシ−ル(上の2個)。
左右です。今回は車体左側(この写真ですと右)のベアリングが破損、オイルシ−ルも破けてい
ました。


 アップが得意じゃないデジカメなのでご容赦を。赤丸部、ロ−ラボ−ルの上に鉄のカバ−状の物
が表裏にあり、それを鉄のピンで留めているのが正常な状態ですが、赤丸部はそのピンが抜け、
鉄のカバ−状の物が一部欠け、歪んじゃっています。


 先ほどの逆面。こちらはロ−ラ−ボ−ルの上の鉄のカバ−状の物が一部完全になくなっています。
ロ−タ−ボ−ルが2個剥き出しになっています(赤丸内の4つあるボ−ルの左から2つめまでの部分)。

 これだけ鉄片なくなちゃそりゃピストンとヘッドが傷だらけになるのが分かりますよね(笑)。逆によく
クランク無事だったと。
 作業前はオイルポンプの部品はずれから潤滑不足〜ベアリング死亡に陥ったとショップの人も思っ
ていたらしいですが、結論は・・・
 ベアリングの過負荷による破損〜砕けた破片は燃焼室内に入ってヘッド、ピストンに傷をつけまくり
暴れまくり排気。また、その破片はオイルシ−ルも破り(ゴムですからね、オイルシ−ル自体は)、オ
イルシ−ル内周側ににくっついているスプリング状のワイヤ−を切断。切断したワイヤ−はクランク内
周からオイルポンプに移動してオイルオンプのシャフトに絡まり、オイルポンプ下部のシ−ルを破壊〜
オイル吐出量が低下する=場合によっては焼きつき・・・という症状でした。
 幸いオイルを比較的グレ−ドの高いオイル(TTS)と給排気系50cc仕様のノ−マル状態だったから
今回の程度でよかったそうです。オイルが安いもの(潤滑不足を招く)、チャンバ−装着、ボアアップ
車(潤滑が追いつかない)だったらますます高回転側に回転数が移行するので抱きつき、焼きつきを
起こすそうで。

今回の教訓:怪しい音がクランク周りからしだしたらすぐチェック!ですね。私みたいに乗り続けちゃイカ
        ンです。はい(笑)。

 と、このようにベアリングは交換され、腰下は復活したのであります。最後にお値段ですが、とても安く
やって頂き感謝しております!工賃6400円。部品代は随時変化するのですが、2001年秋で約250
0円です。二万以上の覚悟をしていたのでよかった・・・マジで(笑)。
 ちなみに一からお店に頼む(エンジン脱着、駆動系、電装部品の脱着プラス上記の作業などです)と
5万〜だそうです。ご参考にしてください。




 話はこれからの話になりまして・・・・

 ヘッドとピストン、シリンダはもう使いません。シリンダは再使用できると思いますが、兼ねてから
実行予定でしたボアアップをします。実験材料はマロッシの70ccボアアップキット。市販状態のKIT
に、今回お世話になりましたウインドジャマ−ズさんのファインポ−トポ−ト加工済のバ−ジョンを購
入しました。
 それと、このマロッシのKIT,ヘッドがありません。なので、ウインドジャマ−ズさんオリジナルのこの
KIT用のシリンダヘッドも一緒に購入しました。ボア径47にあわせ燃焼室の外壁を合わせてあります。
と,同時に多少の穴埋めをして体積が減らないように詰めてあります。お値段は全部セットで3300
0円。多少のサ−ビスをしていただきました。


 これが上記のKITプラスWJさんオリジナルのヘッド(右上)
シリンダ、ピストン、ピストンリング上下、ピストンピン、ピストンクリップ(Gタイプです)、ベ−ス&ヘッ
ドガスケット。そしてメインジェットの88番が同梱してあります。ただしこのMJはケイヒン丸小タイプ。一
期エンジン用です。私の所有のは99年式(二期)ですのでMJはキタコの88番を別途買いました。


吸気(左右,上)、排気(下)のポ−トの形状。


 排気ポ−ト。各吸気ポ−トもそうですがきれいにリュ−タ−でならしてあります。はっきりいって
ノ−マルキャブプラスノ−マルマフラ−ではオ−バ−スペックですね(爆)。

 びっくりしたのはピストンが鉄じゃなくでアルミ。軸上の軽量化は確かに期待できますが、怖いの
は耐久性ですね。水冷ならともかく、スク−タ−は空冷ですからオイル管理はシビアにしないとい
けないでしょう。
 と、いうことから某筋では有名なオイルポンプの吐出増量加工をやっていただける方に加工をして
いただき取り付けという形にします。


ここから先は実験室でマロッシボアアップKITの報告書と言う形で記載いたします。
 とりあえず、クランクベアリング交換についてはここで終了。

20011125