ギアケ−スの分解、点検



 伝達された駆動力はクラッチを経てギアBOXへ伝わります。ここで変速されてリアタイヤへ伝わっていきますが、ここにはギアの潤滑、保護の為にオイルが充填されています。
 今回はギアケ−スを開けて各ギア、シャフトの分解とお掃除をしていきましょう。




 まず、駆動系周りを全て分解していくきます。
プ−リ−、ベルト、クラッチAssy周りを取り外します。ここでは装着
されている状態ですが、エアクリ−ナ−BOX、リアタイヤ、それと97年
以降のライブDioZXはマフラ−も外してください。




 青印のところはギアオイルのためのドレンボルトです。が、ココを外し
てもオイルは車体を傾けないと排出されません。オマケに車体を傾けた
としても、オイルは全量排出されませんし、スラッジ(ギアの鉄粉などの
異物の塊)も取り除けない私にとってはあまり意味のないボルトです。
 ですので、今回は完全を期すために(笑)、一回ギアケ−スごとバラして
全量排出、そしてウエスでちゃんとお掃除していきます。
 赤丸印の5本のボルトを外します。内2本はボルト長が長いので場所を
忘れないようにしましょう。




 5本のボルトを外しただけではおそらく取り外せないでしょう。プラハンで
コンコンたたきながら接合部にまずマイナスドライバを差込んで、ケ−スを
痛ませないようにコジります。そうするとパカンといって上の写真のようにオ
イルが流れ出します。もちろん、オイルを受け取るバケツやお皿を用意してお
きましょう。ちなみにギアケ−スのカバ−(外れた方)にはドライブシャフトとい
うクラッチが刺さるシャフトごと外れます。
 なお、私はギアケ−スパッキンは再使用しません。ここでガスケットリム−
バ−とヘラを使ってはがしちゃいます。




これがケ−スの内部です。
ドライブシャフトはギアケ−スごとはすれましたが、中央部がカウンタ−ギアと
カウンタ−シャフト。右の大きなギアがついているシャフトがファイナルギア
です。ファイナルギアのシャフトにリアタイヤがくっ付きます。
 97モデル以降のZXの方はリアタイヤを外してファイナルギアのシャフトを抜かない
とカウンタ−ギアとカウンタ−シャフトが外れませんが、94〜96の方はカウン
タ−シャフトの形状が違うため、ファイナルギアを外さないでもカウンタ−ギアとカウ
ンタ−シャフトを取り外すことが出来ます。




 今回は完全を期す(笑)オイル交換のためにリアタイヤを外して、ギアケ−ス内
のギア類を完全に取りぬいて、きれいなウエスでケ−ス内の残ったオイルをふき
取ります。このオイル、歯車のかみ合わせで起こる細かい鉄粉のおかげで光に当て
るとキラキラします。オイルを排出しきったギアケ−スには殆ど泥のようなスラッジが
隅っこにこびりついています。せっかく新しいオイルをいれるのだから上記の写真
の用にキレイにしてあげましょう。