ギアケ−スの分解、点検の続き・・・




 さて、ギアケ−ス内のお掃除が終わりましたら、まず無いと思
いますが(^^;)、各ギア&シャフトの歯の欠けがないかを確認して
組み上げていきます。注意点としては・・・




 この様に、カウンタ−ギア側と、シャフト側の両方に、樹脂&ステンレス製の
ワッシャ−を忘れずに入れておくことでしょうか。コレを忘れるとカウンタ−ギ
アがブレて回転するようになってカウンタ−ギアのスプラインの山を削っちゃう
そうです。




 これがギアを組み入れた完成形です。なお、97以降には、ファイナルギアの
ところにも先ほどカウンタ−シャフトにいれたのと同じ様なステンのワッシャ−を
入れます。




 ギアケ−スのパッキンは新品にすることを強くオススメします。
一回破れていないので大丈夫だろうと組んじゃったことありましたが、
やはりにじみました。にじんでも車体の下部なのでなかなか気付きませんし、
にじむと泥や砂が付着してみっともないです(笑)。
 バラしたとおりにあとは組み上げていってください。ギアケ−スのボルト、
バラす時にお話しましたが2本は長さちがうので外したとおりに組み上げて
いってください。いちおうこれで分解組立は完了です。




 最後に注油です。注油はドレンボルトからこの様に私はやっています。
オイル差し、ドレンボルトの8mmの穴に入るチュ−ブはホ−ムセンタ−で
入手可でしょう。面倒くさい方は、クルマのエンジンオイルをドレンボルト穴
からあふれるまで入れてやればいいです。私は・・・自己満足の為に(笑)、
フリクションロスの低下になるかな・・と下記の様に。
 
 まず、オイルは「0W−」の超低粘度オイルを使います。今回使ったのは
BPの「ZERO-NA」です。硬度は0W−40。最近はLEVやハイブリッド
カ−用に0W−20なんてオイルもありますね。ただし、「0W−」のオイル
は化学合成でしか作れないから高価です。それに最低でも1リットル単位
です。私は家の車用にと余っていたヤツでやりました。
 それと、入れる量はギアケ−スに表記の0.09L、つまり90mlです。これ
以上多く入れるとフリクションロスにつながるかな、と。ちなみにドレンボルト
にあふれるくらい入れると約150ml入ります。ただし60ml分のオイル量を
体感出来るハズがありません(爆)。
 上記のことはあくまでも「気分」と「気休めです」・・・。




 ドレンボルトですが、紫紋から出ています、マグネットつきのオイルドレンボルト
に交換しました。クルマのトランスミッションのドレンボルトはボルト自体が磁性が
あるボルトを使ったり、このボルトの用に裏面にマグネットを張ったボルトを使って
いますが、ライブDioの場合普通のボルトなのでスラッジがオイルに混ざりこんで
ぐるぐる循環してしまいます。先ほど排出したギアオイルを見れば分かるようにギア
の鉄粉は必ず発生するものなので、このボルトの裏の磁石にくっ付けてギオイルを
クリーンな状態を保つようにしてやります。でも・・それほどシビアな眼でみる必要も
ないと思いますが(^^;)・・・自己満足です。
 実際、ある程度乗ってこのボルト外すと、スラッジや鉄粉は結構付着しますよ。




 お話するのを忘れましたが、分解時に外したギアケ−スカバ−の方もチェック
しましょう。具体的には、ドライブシャフトの付け根のオイルシ−ルです。どうもラ
イブはここが弱いかもしれません、私の車体で9000キロ走行時のチェックで滲
んできていました。

以上です。


20020303