報告書:キタコス−パ−ドライブフェイス



事の発端



 ある日、なんとなく覗いた南海部品(地元の上田店)でNew!とフダが付いていました。
キタコのドライブフェイス。アルミ製でキレイに見えました(笑)・・・
 こういうのは試して見なきゃ分からないし、パッケ−ジには「ウエイトロ−ラ−のセッティング必要です」
と、記載・・・これは劇的になにか変わるかもしれないと、勝手な期待をして購入してしまいました。



ブツについて




 アルミ製のドライブフェイスとキックギアの受けです。別々になっていて、キックギア受けをはめ込んで
からドライブフェイスのナットを締めるという形です。



 左純正、右がキタコフェイスです。フェイスの傾斜なんですが、角度の変更あるかな?と思って、よ〜〜く
見比べてみたんですが純正と一緒です。径も同サイズ、ただし肉厚が純正よりあります(約1mm厚い)。
 おそらくアルミで純正(鉄製)の肉厚を保つことが強度的に無理と見たんでしょうね。


スペック的には純正と同じ外径の11.5cm(歯車部含む)。
 特筆すべきのは重量で、純正260gに対して145g。約半分ですね。



実験開始


 いつものキタコさん通り、パッケ−ジには「WRのセッティングがいります」と書いておきながらセッテイング
マニュアルは付属していません。いつもながらこういうところがキタコの嫌いなところです。

 さて、とりあえず、基準プ−リ−のデイトナ製プ−リ−で一応WR上下させてみました。が・・・
プラスマイナス6gぐらい変化させて見ましたが特別最高速変わりません。結局フィ−リングでも変化前のWR
に落ち着いちゃいました・・・うり?これ本当にWRセッティングいるんかいね・・・。
 ここでふと疑問に思ったのは、このパ−ツ、装着によって具体的にどんな効用があるかパッケ−ジにも、
カタログにもうたっていないこと。買った後でこんなこと疑問に思っちゃいけないですね(笑)。唯一、キタコプ−
リ-の説明文に「当社製ス−パ−ドライブフェイスとの同時装着をお勧めします」と。

 と、いうことでキタコプ−リ−とのマッチングでもう一回デ−タ取りしましたが・・・・
けっきょく変わらずです。キタコプ−リ−、私的には「デイトナよりもいまいち」という評価なんですが、その評価
は変わりませんでした。

・・・・・「じゃ結局このパ−ツって何なの??」 と、キタコに直接質問しちゃいました。



実験感想


 キタコさん曰く、ぶっちゃけた話、「アルミ材使用による軽量化、レスポンスアップを狙った商品です」とのこと
です。
 ・・・なんだ、そういうことだったのね(笑)。傾斜変えて最高速あがったり、出足が良化するとか、考えた私が
間違いでした(笑)。
 確かにゼロダッシュ〜60kmのタイムを計ってみると、平均でコンマ1〜2秒は上がっています。が、こんなぐ
らいでは体感なんて出来ないし・・・というか自分がニブいのかな(笑)。
 しいていえばスロットルワ−クがホント若干良化したかな?と感じました。アクセルをいったんOFFして、すぐ
アクセルONといった時に約120gの軽量化が効くのでしょうね。

 で、最後に、半年使ってみて最近気になっている事を一つ。


 どうも純正の時もそうだったのですが、これもやはりベルトが広がりきった時に歯車部のフチにベルトの側
面が乗っかります。これは根本的にフェイスの形状を変えなければいけないと思うのですが、このフェイス、外
周の歯車の部分の仕上げが荒いんです。「もっとキレイに仕上げろ」と思っちゃいます・・・
 純正フェイスよりベルトの削れる量が多そうです。

 個人的結論:軽量化によるアクセルレスポンスのアップが狙いですが、私の体感度は微々たるもんでした(こ
れは個人差がでるので人によって、もしくが駆動系の組み合わせ次第ではもっとはっきり体感できるかもしれ
ませんが・・・)。話がずれますが、プ−リ−のメ−カ−を変えた時って場合によって「お、結構フィ−リング変わ
ったな」って体感できるんですが、今回はそんな変化は感じ取ることが出来ませんでした。
 値段はちなみに5800円です。この値段が微妙(笑)。もっと安値だったら「変化あるかもしれないから試して
みたら?」と言えますが・・・もっと違う使い方できますからね。スク−タ−の部品は安いですから。
 と、いうことで部品代が安かったら評価が違ったのですが、私的には値段の割に効果のないパ−ツ、という
評価しか残せませんでした。
 もっとも、買っちゃったらもったいないので(笑)、今のところ使いつづけています・・・

20011210