報告書:キタコプ−リ−




事の発端

 実験素材のZXを入手、すぐ装着したデイトナのプ−リ−の磨耗がひどいため、そろそろ違うプ−リ−を実験したいと思い。何気なく仕事中に寄ったバイク屋さんから個人的に譲ってくれたものです。ん?現行のニッケルメッキ採用タイプだ。らっきぃ〜。




ブツについて


プ−リ−本体、ランププレ−ト、スライドピ−スです。


 重い・・・と思ったら重量はノ−マルと一緒の245g、直径は9.0cmです。純正のプ−リ−をWR稼動面を滑らかにして大きくした感じです。材質がニッケルメッキアルミということで見た目はキレイ。


WR稼動面、ノ−マルに比べなだらかなア−ルを施してあります。

ランププレ−ト裏面。ほぼノ−マルと同様の形状です。端面は普通。一応使用前に端面ペ−パ−で滑らかにしてから使いましょう。



実験開始

 これ・・・セッティングマニュアルがない。キタコのカタログにも目安重量が記載されていない。まずはキタコのHPから問い合わせから始まりました。答えはノ−マル基本重量8.5gx6が目安ですとのこと。
8.5gx6ですと・・・63キロ止まり。
いかんね・・・9.0gx6ですと約67キロ。
と、いうことで・・・・9.5gx6で約68キロ(変速後期?40〜50kmで約7000rpm)。
以降増量しても下がゆるくなって最高速伸びず。

 こいつ、変速域で回転が止まらん。メ−タ−の回転数でのある程度のセッティングが出来ない・・・
体感と最高速でのセッティングになりました。個人的にはこういうプ−リ−は苦労するのでイヤなんですけど・・・
 う〜ん、マイルドぉ。純正みたいだけど最高速は上がっているし。
クラッチ廻り、ノ−マルと改使用(デイトナ3%UPセンスプ&ジョルノクレアトルクカム)の両方実験しましたが結果は同じでした。
 ちなみにキタコさんから出ているドライブフェイス、キタコ同士でだから同時装着で変化するかとおもいましたが・・・変速ポイント、Max速度は変化なしでした。

結果:常用最高速:約69キロ(8000rpm)ややふけ切っています。



実験感想

 ノ−マルです。一言で言うと。ゼロダッシュ、低中速のピックアップ、足、はノ−マルとほぼ一緒です。60kmでノ−マルが伸びが止まるのに対しこれはプラス5キロの伸びがある。が、60キロからはじ〜わじ〜わ伸びるので長い直線が必要(笑)。
 プ−リ−自体につく傷やWRの削れは良好。ランプの端面の面取りをしっかりやっておけばプ−リ−のガイドラインも滑らかなのであまり削れないでしょう。現に1ヶ月ほどほぼ毎晩実験デ−タ採集のために上の回転まで使いましたが、目立った変な削れ、フラットスポット上の削れは出来ませんでした。一回しっかりセッティング出したら結構ほっといてもよさそう(あくまでもプ−リ−とWRに限ってですよ)。ただし・・・キタコもある程度のセッティングデ−タは公表しておかないと誰も買わないよ。デイトナみたく細かくデ−タ出してないと誰も買おうと思っても手が伸びないのでは。

個人的結論:いじったらほっておきたい人向き?純正のプ−リ−をほんのちょっとだるくしてその分最高速を稼ぐという性格?その分耐久性はありますので丈夫なプ−リ−がほしい方はいいんではないでようか?私は変速域で回転が止まらないプ−リ−では他のパ−ツ装着後のセッティングが出づらくて使いづらいんですけど。



20011118