報告書:台湾RPM製Fフォークスタビライザー




事の発端


 普通のバイクのカスタムの世界では「定番」とかしているスタビライザーですが、日本のアフターパーツメーカーでは今のところ市販しているメーカーはありません。が、インターネット上では台湾パーツがポツポツ出現されて来ています。今回、台湾RPMというメーカー?のDio用スタビライザーが手の届く範囲の値段が付いていたこともあり、スクーターにも有効なパーツかどうか検証してみたくなり入手いたしました。
 入手先はKN企画さんというネット上で台湾パーツを扱っているインターネットショップ。Yahooオークションでもかなりの出品をされておりますのでご存知の方も多いのではないでしょうか?夏のセール期間中ということで、消費税&送料込みで6900円という値段で入手いたしました。




ブツについて



 パッケージに入った状態です。上には中国語??の品名書きがある
トコロなんで台湾の香りプンプンです(笑)、「前叉穏定器」と。これがス
タビのあちらの名称でしょうね。「本産品採用特殊●合金(●部はかね
へんに呂)」と表記されているので多分日本でいう特殊合金使用という
意味なのでしょうか・・・母材はアルミです。
 ちなみに、台湾では基本的にライブは発売されていません。ですので
このスタビは金HDサス用ではなく、G’及び94〜96ライブZXのの銀HD
サス用とのことです。が、KN企画さんは金HDサスにも装着できるように
スペーサーテープ(スタビの輪の中にある厚みのあるビニールのテープ)を
つけてくれています。金HDサスにこのスタビを装着するにこのテープを
フォークの取り付け部に巻きつけてから装着とのことです。




 装着の画像。取り付けにはフロントカバーを外さないとボトムケースのトップ部
まで手が入りません。この商品、Dio用なんですが、左右のフォークの間のピッチ
も調整できるタイプなので取り付けにはまず仮止めして長さをあわしてからスタビ
本体のボルト4本を締め付け、それからフォークに締め付け・・・という形になります。
 なお、今回はG’のFフォークへの取り付けですので付属のスペーサーテープは
使わずにそのまま装着しました。




 取り付け後、真下からの撮影。こうするとスタビが付いているのがよくわかるの
ですけど・・・




 実際にはこんな感じでしか外からは下から見てもチョコッとしか露出する部分はなく、
装着しているかしていないかなど分かりません(笑)。スクーターの場合って上から見
下ろす形でしか大体みないので実際には・・・。「青アルマイト処理してあるので見栄え
良くなるかな」とおもいましたが、凝視しないと分かるわけないですね(^^;)。




実験感想


 大きなバイクの場合、Fフォークの長さがそこそこ長いのでスタビ装着後は結構がっちり感が出ます。が、スクーターの場合はFフォーク長が短いので「そんなに変わるのかな?」と思っていましたが、取り付けた感想は「やはりスクーターも一回りフロントのガッチリ感が上がりました。特に今回、G’のFフォークということでもともとFフォークの剛性が高いハズ(金HDサスとのインナーチューブの肉厚の差)のであまり効果はないかなと思っていたのですけど、そんなことはなかったです(笑)。G’のフロント周りは金HDサスに比べて操舵感ががっちり&重めの感触なのですが、より一層重くなった感じがします(笑)。剛性が向上したと受け取っていいのでしょう。
 特にいいなぁと思う点はブレーキング。私の車体の場合、ブレーキが純正の160mm+方押し1ポッドじゃなく、190mm+ブレンボ両押し2ポッド。さらにデイトナのグリーンパッド&TT91GPという初期制動が高いパッドとグリップの高いタイヤなので「ドカン」というブレーキングをする方なのですけど、その強化されたブレーキを支える助けをしてくれています。フルブレーキング時の変な逃げがなくなってより一層ドカンとブレーキを掛けられるようになりました。ただ、逆に考えると純正のブレーキシステムとタイヤでは剛性が向上したと感じられるまでのハードブレーキというのは難しいかなと思います。そういう意味では「ノーマルに付けるよりもチューンを施したフロント周りの味付け」という感じかな・・・と。
 これがG’のFフォークにスタビを足した感想です。金HDサスでの検証は後日やってみようと思っています。

個人的結論:ハイグリップタイヤやブレーキ性能を上げた方は是非。ライブ金サスでしたらインナーチューブがG’のFフォークより肉薄である意味ねじれ剛性がG’のFフォークより弱いハズなので、より一層剛性UPを感じられると思います。これは私の車体を金HDサスに戻した時に再度検証してみようと思います。



20020903