◆◆◆りんごQ&A◆◆◆
Q りんごの蜜とはどういうものなのでしょうか?
一般的にはおいしいりんごの指標で、蜜入りは完熟の証とされています。蜜はソルビトールという糖分の一種で、光合成によって作られ、果実に運ばれます。ただし、蜜の入る量は品種によって差もありますし、個体差もあります。
Q サンりんごとは袋をかけないで栽培するりんごだと聞いていますが、袋をかけるり
んごとの違いはどんな点にあるのでしょうか?
袋かけは、果実の着色や外観を見ため良く調節し、病害中を予防するために行いますが、袋をかけないで栽培するサンりんごは、日光を十分に浴びせた味本位のものです。言うなれば、箱入り娘と日焼け娘、どちらを選択するかという事になります。
Q りんごの表面がベトついて、ワックスをかけたような状態になっていることがありますが、りんごにもワックスなどかけるのでしょうか?
これは、りんごが熟すと果実中にリノール酸やオレイン酸が増加して起きる現象で、品種によって差があります。決して人為的にワックスなどをかけたものではありません。近年、リノール酸は成人病予防役立つとして注目されています。
Q りんごの表面に白い粉のようなものがついていることがありますが、これは農薬
なのですか?また、農薬の使用状況についても教えて下さい。
この粉状のものは、果実中のミネラル分が表皮上で結晶化したものです。農薬については、長野県で示されている果樹病害防除基準に従って使用されており、食品としては全く安全です。この基準には使用時期や使用回数が制限されており、生産者団体の指導のもと、厳格に守られています。ちなみに、日本の農薬使用規制は、世界的に最も厳しいものです。したがって、皮ごと丸かじりしても心配ありません。
Q りんごを新鮮に保存する方法を教えて下さい。
りんごは収穫後も生きています。呼吸作用とともに、水分を発散していますので、長く保存すると、果肉成分を消耗して、いわゆるぼけたり、水分が抜けたりして、食味が悪くなるわけです。そこで、まずりんごを薄め(0.03〜0.05)のポリ袋に入れて密封します。こうすれば、りんごの生理現象を抑える事ができます。また、長期間保存する場合は、ポリ袋内に新聞紙を入れます。これは、りんごの呼吸作用で発生する炭酸ガスや袋内の水滴を新聞紙に吸着させるためです。次にりんごを保存する理想的な条件は、温度0℃前後、湿度85〜90%ですが、一般的には冷蔵庫に入れます。冷蔵庫に入りきれない場合は、温度が低く、温度変化の少ない場所を選んでください。なお、一般的に早生種と中生種は、長く保存するとボケやすいので、新鮮なうちに食べましょう。晩生種のふじ、王林、むつは日持ちの良いりんごですが、冬期間の凍結に注意してください。
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