一からはじめるAF34Eエンジンの組み立て



まずはじめに(一から組む必要があったワケ)・・・

 去年のクランクベアリングの破損の一件から、いまいちエンジンの感触が良くありませんでした。それからいろんな方からアドバイスを頂いて結論らしきモノが分かったのですが・・・

「クランクベアリングが破損したクランクは多少なりとも芯が狂う&クランク自体がねじれるのでレ−スの世界では再使用しない。」

ということです。どうもあの一件以後エンジンの高回転粋で回らなくなったのはコレが原因かな、と思いました。


 となると、もう一回エンジンの腰下を分解して、クランクを取り出して新品パ−ツに交換するなり内燃機屋さんにバランス取り加工を出すなりしたきゃいけないのですが、ちょうどそのとき某オ-クションに出品されていたスズキ製のクランクケ−スプ−ラ−を格安で入手しました。その時の腰下割りの様子がココです。腰下割りは順調にアクシデントもなく順調に作業は終了いたしました。が・・・腰下を割ってクランクケ−スの内側を見た瞬間、笑ってしまいました(^^;)。




 これがベアリング死亡時のクランクケ−スです。これじゃ良く分か
らないのですが・・・
「ベアリングの破片が暴れまわって内壁は傷だらけ」です。




 実際の傷を赤い線で書いてみました。
こんな感じでボコボコに回転傷が付いています。特にオイルポンプ
のギア部はひどいモノでした。おそらくオイルポンプの軸の回転と
一緒に破片も回転していた・・と。これでは多少なりとも混合気がス
ム−ズに流れにくくなりますし、一次圧縮もほんのちょっとですが低
下しますし・・・なにより見た目がヤダ(爆)。



 「目をつむって組み上げを」と考えましたが・・・一回組んでダメだったらやり直しが難しい箇所ですし、なんか気分的にも後々嫌なので(損な性格です)、「クランクケ−スケ-ス単体を入手して完全に一から自分の手で組み上げれば、ダメでも納得がいく」と思いまして一から組み上げることを決めました。
 そこで某オ−クションに顔を出しますと、ありました!「腰下のみのジャンクEG」。腰上は新品パ−ツをもう持っていますし、ギア絡みも今までのEGから移植できます。欲しいのはクランクケ−スの左右のみでしたからつかさず入札、入手しました。そんなコトで組み上げる材料が揃いました。ベアリング&オイルシ−ル&ガスケット類はホンダ屋さんから新品を入手しまして、これから組み上げていきましょう。




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