トランスミッション(ギア)部の組み上げの続き
カバ-部
今度はトランスミッションケ−スカバ−(以降ちょっと名前が長い
のでケ−スカバ−と訳します)部の組み上げです。ドライブシャフト
貫通部のベアリングの取り付け、ドライブシャフトの打ち込み、そし
てオイルシ−ルの取り付けの3つです。
まず、ベアリングの取り付け。え〜・・今までのやり方と一緒です。
28mmのソケットを使って外周部をあてがって打ち込んでください。
ちなみに94〜96のAF34Eエンジンの場合、ベアリングの打ち込
み作業ががもう一箇所あります。ドライブシャフト貫通部以外にファイ
ナルギアの末端部がベアリング保持になっていますのでがんばって
ください(^^;)。
そうしましたら、ドライブシャフトの軸部ベアリング接触部と先程
打ち込んだベアリングない主部をオイルorグリスを塗布して、とりあ
えず差し込める場所まで差し込んでください。上記の写真のように
「あと一歩」ってトコまで(^^;)差し込めるはずです。
実は・・・この部分から先までは本来はホンダの特殊工具がない
と差し込めないんです。この後クランクケ−ス(腰下)を組み上げる
時にクランク軸をクランクベアリングにセットする工具があるのです
が、この工具使用するのが「基本」です。
が、今回はそれ以外のやり方でやります。面倒くさかったらここ
からドライブシャフトをハンマ−で叩いて強引に打ち込んでしまう、と
いうやり方もありますが、これだと新品のベアリングにドライブシャフ
トを打ち込むときのショックがモロに伝わって負担が掛かるので、
違うやり方で・・・いきます。
ここで用意するのが最初で準備をしておいたVE16という塩ビパ
イプです。
塩ビパイプをこんな感じでベアリング内周部にあてがったまんま、プラ
ハンで打ち込んでいきます。こうすると内周にかかるショックを塩ビパイ
プで支えるコトができるのでベアリングの負担も極力少なくすることが
できます。VE16だとちょうとドライブシャフトの軸がパイプの内側を貫通
して、かつベアリングの内周部にぴったり合います。
こんな感じでドライブシャフトがささりきるまでプラハンで打ち込んでください。
最後にオイルシ−ルを差し込んでカバ−側の作業も終了。
注意してもらいたいのはオイルシ−ルを差込み過ぎないコト。
いい気になって差込みすぎるとベアリングと当たってしまいます。こうなる
ともう一回ベアリングを外して(ベアリングは再使用不可、つまりベアリング
をまた新品にします)やり直さなければいけませんので、ケ-ス面とツライチ
までのオイルシ−ル挿入を厳守してくださいね。