報告書:(番外編)
ホンダDJ−1L純正冷却ファン



 番外編として、とある方から「DJ−1Lのファンなんて使えそうかも」という情報をいただきましたので、参考として残しておきます。
 ちなみにDJ−1Lというスクーターをご存知の方は少ないかもしれません。私もこんな機種あったな・・・というレベルの記憶です(^^;)。DJ−1シリーズはDioシリーズが生まれる前の「若者向けスクーター」という位置づけで1985〜1988年まで発売されていました。ちなみに最後の方でDJ−1RRというスクーターが発売されましたが、これはEGがAF18E型という先代のDioシリーズも使っているEGの初搭載マシンでした。で・・・DJ−1Lというのは少し特殊なモデルで1986〜1988年まで発売されました、DJ−1の排気量UP番です。排気量は56cc。



 
 形はこんな感じです。形状はキタコ(KOSO)のファンの
様にライブ純正ファンに対し逆向き(本来の向き)です。
「デイトナのファンの中央にファンネルポストを作ってフィン
の向きを逆にしたもの」と考えればいいでしょうね。ちなみに
重量は80g!ファンの中では最軽量です。キタコよりさらに
軽くなっています。
 取り付けですが、ボルトが2本止めになります。それとボルトですが全長が短い物、具体
的には今までの長さ16mmのボルトを12mm前後の全長のボルトへの変更が必要になり
ます。これをやらないとボルトが長すぎてフライホイール裏側のステーターコイル部を引っかく
形になり、ステーターコイルの破損〜始動不可に陥ります。



 実際にデータを今回も取りました。取り方は前回の純正、キタコ、デイトナのファンの風量実験の時とまったく一緒の方法で行いました。


結果は下記・・・



今回はだいぶ見にくくなって申し訳ないです(^^;)。
2000rpm・・・6.0m/s
5000rpm・・・14.5m/s
7000rpm・・・20.0m/s

でした。以前計った純正と比べると25%の風量UPでした。さすがホンダさん、しっかり風量上げてきています。キタコのファンに比べるとホント若干低い風量ですが、その分軽さというメリットがこのファンにはありますね。キタコと同様、フィ〜ッって音がしますが(やはりフィンの向きと関係していると思われます)・・・。
 キタコまでは風量がいかない&軽量な分が働いていたのか・・・コレは最高速がノーマルと同様でした。ちょうどキタコと純正の中間という感じでコレはいいかもしれませんね。



 ちなみに、残念ながらこのパーツは部品供給停止が近いです。もう部品入手不可になっているかもしれませんが(だからこの報告書は番外編なんです)・・・解体屋さんでEGが見つかるようなコトがあれば取っておいてもよさそうなパーツだと思います。


20020520