はじめに
お客様にお車を安全に安心して快適にお乗りいただくためには、お客様一人ひとりにあった点検・整備が必要であることは言うまでもありません。しかし、「なぜ、この整備が必要か」「なぜ、この料金になるのか」「本当に整備されてるのか」と言うお客様の疑問に、確実に答えている整備士は少ないかと思います。
ここでは、車検時によく交換される消耗品や油脂類について、
国家一級小型自動車整備士
としてアドバイスのポイントや、基本的な「なぜ?」にお答えしたいと思います。
1
ブレーキフルードはなぜ減るの?
リザーバータンクの液量が少なくなるのは次の2つの原因が考えられます。
・ブレーキの油圧回路からのブレーキフルード漏れ
・ブレーキパッド・ライニイングの摩耗
ディスクローターとパッドやブレーキドラムとライニングには一定の隙間が必要です。この隙間を一定に保つために、自動調整装置が働いています。すなわち、「パッドやライニングが摩耗する→隙間が大きくなる→隙間の自動調整(シリンダーピストン前進)→シリンダーの油量が多くなる→リザーバータンクの液面減少」 となるため液面を点検することでパッド・ライニングの摩耗量を推定することができます。特にディスクブレーキはシリンダー径が大きくパッドの摩耗による液面変化が大きくなります。
2
ブレーキフルードを補充する時の注意点
・指定されてるものを使う。(DOT3,DOT4など)使わないと性能が低下したり、ブレーキ性能を保証出来ない。
・こぼした時は多量の水で洗い流す。洗い流さないと塗装などを傷める。
・あまったブレーキフルードの保管場所はふたをしっかり閉めて湿気が少ないところへ。
3
ブレーキフルードの交換が必要な理由
ブレーキフルードは水分を吸収しやすく、リザーバータンクで空気と接して空気中の水分を吸収し沸点が下がるので、下り道などでブレーキを多用するとブレーキの熱でブレーキフルードが沸騰してブレーキが効かなくなるベーパ−ロック現象が起こりやすくなるため、車検ごとの交換が必要です。
4
ブレーキフルードの性能
・沸点が高いこと
・ゴム、金属を侵さないこと
・潤滑性が良いこと
・適度な粘度があり、温度による粘度変化が少ないこと
5
ブレーキパッド・ライニングの寿命はどれくらいか?
通常4〜5万km以上寿命はあるといわれていますが、ブレーキの使われ方によって大きく異なりますから、一概にどれくらいということはいえません。
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