車のQ&A
はじめに
 お客様にお車を安全に安心して快適にお乗りいただくためには、お客様一人ひとりにあった点検・整備が必要であることは言うまでもありません。しかし、「なぜ、この整備が必要か」「なぜ、この料金になるのか」「本当に整備されてるのか」と言うお客様の疑問に、確実に答えている整備士は少ないかと思います。
 ここでは、車検時によく交換される消耗品や油脂類について、国家一級小型自動車整備士としてアドバイスのポイントや、基本的な「なぜ?」にお答えしたいと思います。

 
 

 16    冷却水量(LLC)はなぜ少なくなるの?
LLC(ロングライフクーラント)は、リザーバータンクからの自然蒸発により徐々に減少していきます。
しかし、一般的にはリザーバータンクのLLCが短時間で全部蒸発することはありません。ですから、FULLラインまで注入してあったLLCがなくなってしまったときは、何らかのトラブルが発生し、冷却系統から水漏れの可能性が考えられます。
☆自然蒸発による減少量・・・・・・・約0.3g/年
 

 17    冷却水の交換はなぜ必要なの?
LLCは、エンジンの熱やリザーバータンク内で空気に触れることにより、主成分のエチレングリコールが徐々に酸化され、腐食性が強くなり添加剤も消耗し、防錆性能が低下するので、冷却系統の腐食防止のため交換が必要です。

 18    冷却水の濃度の決め方は?
LLCは、LLCの原液に水を混ぜてその地域に合った濃度にして使用されています。
・必ず30%〜60%の濃度で使用する
・20%以下の濃度では、水だけよりも腐食する
・60%を超えると凍結温度が上がる(冷却水が凍りやすくなる)

 19    冷却水に求められる性能
☆防錆効果・・・・・腐食防止と、その進行をくい止める
☆不凍効果・・・・・凍結を防ぎ、エンジンブロックやラジエーターの破損防止
☆オーバーヒート防止効果・・・・・沸点を上昇させ、放熱効果を低下させない
 

 20    冷却水の色について
冷却水には、はじめから色が着色してあります。その色は赤やピンクや緑などがあります。水漏れした時にすぐ冷却水だとわかるようになってます。混ぜても性能は変わりませんが、色が汚くなって汚れているのかどうか分からなくなるので、おなじ色の冷却水を使用した方が良いでしょう。しかし、今の新車などにはスーパーLLCと言う、性能が長持ちする冷却水が使われている場合もあるので、気をつけてください。


あなたの愛車を高く売りたい人へ! ガリバーへGO!

| 戻る | 目次 | 進む |


| ホーム | 会社概要 | おすすめ情報 | 営業風景 | 車のQ&A | その他紹介 | ヤマハバイクギャラリー | リンク |


take.m@grn.janis.or.jpメールはこちらまで。