ライブDioZXの遍歴




ライブDioZXとは?

 ホンダライブDioシリ−ズは初代Dioシリーズ(AF18)、二代目スーパーDioシリーズ(AF27)、の後継として94年1月にDioシリーズの三代目として発売されました。スタンダードなライブDioがAF34(97モデル以降からディスクブレーキ標準化に伴いAF35に)、そしてこのライブDioのスポ−ツバ−ジョンとしてラインナップされたのがライブDioZX(AF35)です。

 DioシリーズのスポーツバージョンというのはライブDioシリーズ以前にもラインナップさてれおり、初代Dioにはディスクブレーキ装備のDioSR(AF25)、二代目のスーパーDioにもディスクブレーキ搭載のSR(AF28)が当初ラインナップされていましたが、最終的に「初代ZX」のスーパーDioZX(AF28)がラインナップされました。ライブDioZXはこのスーパーDioZXの後継に当たる「二代目ZX」機種となります。

 ライブDioZXですが、基本的なスタンダード版のライブDioに比べ外装、エンジン、足回りなどかなりの変更が加えられています。一番の違いは7.2馬力(00モデル〜の排ガス規制後は6.3馬力)とスタンダードのライブDioより高出力のハイパワーエンジンとスポーティな走りに対応する引き締められた足回り、それとZXを印象付ける車体後部のリアスポイラーでしょう。

 基本的にライブDioZXは94年から02年まで毎年一回のモデルチェンジを行いました(この変更をホンダはイヤーモデル制と言います)。また毎年の通常変更のイヤーモデルとは別に特別仕様車もかなり発売されて03年の3月に発売されたライブDioZXの後継車種であるスマートDioZ4(AF57)のバトンタッチまでかなりのバリエーションが登場しました。

 車体価格は94年のデビュー時が167000円。95〜99モデルまでが169000円。00モデルでは179000円、00年3月のスケルトンエディションから184000円でした。




ライブDioZXは3種類?

 ライブDioZXは94年のデビューから毎年マイナーチェンジを加えられ、約9年、ホンダの「走り系スクーター」としてラインナップに加わりました。最終的に02年の秋頃がホンダの最終出荷となったようですが、大きく分けて3つの大幅な車体変更があります。


基本的に94〜96モデルまでの前期

97〜99モデルまでの中期(規制前後期とも言われます)

00〜02モデルまでの後期(排ガス規制後とも言われます)


の3つに分けることが出来ます。外観パーツもそうですが構造パーツ(特にエンジンパーツ)も基本的にこの3期間での部品互換性はありません。特に94〜96モデルと97モデル以降では腰下パーツは別物ですのでチューン時は部品の選択に注意を要します。




ライブDioZX資料(カタログ、概要など)

94モデル(SK50MR−V)

95モデル(SK50MS−V)

96モデル(SK50MT−X)(SK50MT−YC)

97モデル(SK50MV−X)(SK50MV−YB、YC)

98モデル(SK50MW−X)(SK50MW−YD)

99モデル(SK50MW−X)

00モデル(SK50MY−X)(SK50MY−YE)(SK50MY−XYC)

01モデル(SK50MM1−X)

02モデル(SK50MM2−X)




機種、エンジン、フレ−ム、キャブレタ−番号について

発売年 年式 機種名 エンジンナンバ− フレ−ムナンバ− キャブナンバ−
’94
1月〜
94 SK50MR−V 3000001〜 1000001〜 PB2EAA
’95
1月〜
95 SK50MS−V 3066165〜 1200001〜 PB2EAA
’96
1月〜
96 SK50MT−X、SK50MT−YC 3300001〜 1400001〜 PB2ECA
’96
12月〜
97 SK50MV−X、SK50MV−YB
SK50MV−YC
3400001〜 1500001〜 APBC0AA
’98
1月〜
98 SK50MW−X、SK50MW−YD 3400001〜 1700001〜 APBC0AA
’98
11月〜
99 SK50MW−X(注:下記参照) 3400001〜 1700001〜 APBC0AA
’99
9月〜
00 SK50MY−X、SK50MY−XYC
SK50MY−YE
3600001〜 2000001〜 APBC0C
’00
3月〜
01 SK50MM1−X 3600001〜 2300001〜 APBC0CD
’01
8月〜
02 SK50MM2−V 3600001〜 2400001〜 APBC0CD

★赤字は通常のレギュラーモデルではないスペシャルカラ−、スペシャルエディションモデルです。
注:99モデルは型番変更なし、


特別仕様車について

●SK50MT−YC・・・96モデル特別仕様車。
●SK50MV−YB,YC・・・97モデル特別仕様車。
●SK50MW−YD・・・98モデル特別仕様車
●SK50MY−YE(00年3月〜)・・・00モデル特別仕様車
●SK50MY−XYC(00年8月〜)・・・00モデル特別仕様車


機種名、エンジン、フレ−ム、キャブのナンバ−の見方
は?

●機種名
 メットインスペ−ス内、シ−トの付け根、ヒンジ部の下にシ−ルで表記。色ナンバ−もあり。
●エンジンナンバ−
 エンジンというより後輪の反対側、後輪のドラムブレ−キの調整部の上、ギアケ−ス部に刻印でAF34E−*******と打ち込んであります。
●フレ−ムナンバ−
 車体左側側面下側、ステップボ−ドの下側のフレ−ムに刻印で表示。車体一番下のカウル部に目視用の穴あり。ちなみにAF35−*******と表示
●キャブナンバ−
 これはフレ−ム、エンジンみたいに固有の番号(一台一台違う)のではなく、キャブの型番という感じ。キャブ側面に刻印で表示あり。
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